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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

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2018年7月17日 (火)

Per eco in lontano

もっぱら「遠くのこだま」と訳されるヴィヴァルディの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」イ長調RV552だ。ここ日本では、なんたって「四季」で名高いヴィヴァルディ、百歩譲っても「調和の霊感」どまりの受容っぷりなのだが、この曲は気に入っている。特に第一楽章だ。丁寧なあいさつを思わせるエレガントなたたずまいがとてもいい。四季の両端楽章はしばしば鋭角的なのだが、こちらは丸みを帯びている。

2018年7月16日 (月)

現代の潮干狩り

断りなく「潮干狩り」と言えば、春から夏にかけて遠浅の浜辺で行う貝拾いのことで、春の季語にもなっている。

本日話題の「現代の潮干狩り」とはシーグラス採集のことだ。シーグラスは人類が海洋投棄したガラスが、長い間に削られて浜辺に打ち上げられたものをいう。

角が削られて、踏んでも触ってもけがをしないくらいのものがいい。割れて間もないものは切り口が鋭利で危険なこともある。削りが進んだものは丸みを帯びた形もさることながら、乳白系の優しい色合いになる。独特の手触り光沢が魅力的だ。

人間によるガラス瓶の海洋投棄が原因で、環境破壊と表裏一体の関係だから手放しで盛り上がりにくいのが難点だ。

きれいで形のいいシーグラスはどこでも見つかるわけではない。私はここ1年くらいはまっていて、海岸近くに出かける度に探している。よい「漁場」はなかなかなくて、仮に見つかってもネットでの公開は、はばかられる。同じものは二つとなく、色とりどりで、見つかる比率でいうなら、「青緑」が一番多い。「白」がこれに続き、「茶」はがくんと少ない。「赤」はさらに少なくとても貴重だ。

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今日は海の日。

2018年7月15日 (日)

お盆のファンタジー34

ブラームスさんお手製のCDをさっそく聴こうという話になったと思ったら、娘たちが部屋に入ってきた。何かと思えば手にワインを持っている。ブラームスさんが持参したワインを冷やしておいたとか。パパにばれないように野菜庫の奥に入れて大根でかくしておいたと娘が言っている。やけに早い登場はそういう工作のためだったそうだ。

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サプライズのつもりらしい。決勝戦を見ながらとも思ったが、特製CDを聴きながらも悪くあるまい」と自慢気に話すブラームスさんだ。

あんたの慰労だと薦めてくれた右側のアイスワインは絶品だった。

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ご覧の通りのゴージャスな色合い。

2018年7月14日 (土)

お盆のファンタジー33

「忘れていた」と言い訳しながら、CDを1枚出して「私からの贈り物だ」と付け加えた。ジャケットには手書きで「お疲れ様」と書いてある。収録は下記の通り。

  1. 2013年 マスカーニ 「カヴァレリアルスティカーナ」間奏曲
  2. 2011年 ラヴェル 「ラヴァルス」
  3. 2012年 ショスタコーヴィッチ 交響曲第5番第4楽章
  4. 2013年 ブラームス ピアノ五重奏曲 第3楽章
  5. 2014年 ドヴォルザーク 序曲「謝肉祭」
  6. 2015年 リスト 交響詩「レプレリュード」
  7. 2016年 マーラー 交響曲第5番よりアダージェット
  8. 2017年 サンサーンス 「バッカナール」
  9. 2018年 Rコルサコフ 「スペイン奇想曲」
  10. 2017年 シベリウス 「フィンランディア」合唱付き。
  11. 2013年 シェーンベルク レミゼラブルより「民衆の歌」

作曲家が重複しないように工夫したとどや顔。2013年はあなたの室内楽だがと水を向けると、もじもじと「気に入らんか?」と私の顔を覗き込んできた。「だから代わりにレミゼを最後に入れておいた」とは、空気の読める男だ。「ありがとう」と言って全力で手を握り返した。

まさに現代のピエタだとブラームスさんがため息をつく。このレベルがずっと維持されているとは驚きだとも付け加える。

全てお見通し、毎度のことながら目端の利くブラームスさんだ。

2018年7月13日 (金)

お盆のファンタジー32

六重奏の話は、自作だということもあって、それはそれは控えめな喜び方だった。話の一段落を待って、「ところで」と話を変える。「DUK77ってなんだ?」

は?

という私の顔つきをうかがって、さらにたたみかける。「羽田空港で写真撮影のときに見かけた」と言っている。

先般のドイツ公演の際に、裏方でがんばったOGチームの名前だと説明した。現役の生徒たちだけでは、公演の運営に手が回らず、国内での演奏会のようなクオリティにならないから、有志を募って現地裏方を募集したんだ。「フットボールのチームかと思った」と切り返すブラームスさんだが、総勢11名だったということもお見通しのようだ。「何人か青いネクタイの生徒がいただろ?」一部は演奏の手助けもしたと説明した。

「それにしても天国から直行の我々とちがってお金もかかるんだろ?」と心配顔のブラームスさん。「後輩の演奏会を助けたいというピュアでまっすぐな気持ちの現れです」と答えておいた。ついでにノイシュヴァンシュタイン城にも立ち寄る強行軍だったと付け加えたら、「ああ知っているよ」と言っている。なんでも「神様お天気センター」にお願いして現地に雪を降らせたとどや顔だ。

もはや「子供たち」「生徒」といういい方は似合わない立派なレディーたちだなと、意見が一致した。

2018年7月12日 (木)

お盆のファンタジー31

「それにしても」と、ブラームスさんは話を切りだした。

「ニュルンベルクでの六重奏は素晴らしかったな」

次女の後輩たちのドイツ公演に先立って、ニュルンベルク市庁舎を表敬訪問した際に、弦楽器のトップ奏者6人がブラームスさんの変ロ長調六重奏曲の第一楽章を披露したことを言っているのだ。

「お聴きいただけたのですね?」と言い終わる前に「ブッルルァーーヴォ」と、巻き舌をやけに強調して言い放った。あんたの娘さんたちの五重奏を思い出したよと言って乾杯のしぐさ。

出発前に私も聴かせてもらったと言うと、どうだった?と聞き返してきた。「あれは私があなたの大ファンだと知っての贈り物代わりの演奏だったんですよ」と私。

折り目正しいテンポ、制御されたフォルテ、端正なフレージング、乙女らしいみずみずしさ、どれをとっても極上じゃなとブラームスさんは満足気だ。コンミスの腕前はRコルサコフで実証済みだが、取り囲む5人の温かみのある音が印象的だった。立ち上がり、チェロとヴィオラの音色で引きこまれた。とくに第一チェロは、只者ではあるまい。6度連鎖の小結尾主題を余裕しゃくしゃくで弾かれて、はっとした。ヴィオラ2本で効かせる急ブレーキからヴァイオリンデュエットに至る流れは、心憎いばかりじゃ。再現部で、伴奏に回るコンミスの難儀なオクターブは、さすがじゃな。コーダのピチカートによるレントラーには「終わらないでくれ」と思ったなどと、もうとどまることを知らない。

時間をかけたらもっとよくなりますねと私が水を向けると、いずれは全曲が聴きたいと真顔で乗り出してきた。

「その時は一度練習を見てもらえませんか?」と頼んでみた。「何度でもオーケーだ」と言って勢いよくジョッキを空ける上機嫌のブラームスさんだった。

2018年7月11日 (水)

お盆のファンタジー30

やけに早い到着のブラームスさんだ。今年は連れがいないそうだ。

「そんなことより、今年の日本は地震やら水害やらで大変らしいな」と心配顔だ。「こっちはサッカーが決壊しているがね」と自虐ネタも忘れない。ドイツ代表の惨状と、ハンブルガーSVの初降格を肴に飲もうと思ってきたらしいが、水害が気の毒でと気乗りしない様子である。神妙な顔をしている。

以前にイタリアでひどい目にあったから他人ごとではないと言いながら、仲間から預かってきたという義援金を懐から取り出した。

こういうところは律儀である。

2018年7月10日 (火)

照る山もみじ

「愛するイエスよ、我らここに集いて」(Liebster Jesu, wir sind hier)は大好きなコラールだ。本当に本当に美しいのだが、冒頭赤枠内が「もみじ」の中の一節に似ているので、私的通称としては「照る山もみじ」になっている。

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作曲者はヨハン・ルドルフ・アーレ(1625-1673)は、ミュールハウゼンのオルガニストとして活躍した。同職務は息子のヨハン・ゲオルクに引き継がれた後、その死去にともなって21歳のバッハが引き継ぐことになる由緒ある地位だ。

だからというわけでもなかろうが、バッハは合計6度編曲している。

  1. BWV373 4声のコラール集
  2. BWV633 オルゲルビュッヘライン 5声体
  3. BWV634 オルゲルビュッヘライン BWV633の異稿
  4. BWV706 キルンベルガーコラール
  5. BWV730
  6. BWV731

みんな微妙に違っていてとても楽しい。BWV373はオルガン版、合唱版ともに美しい。カンタータに採用がないのが残念だ。

2018年7月 9日 (月)

大出費

レーガーがブラームスに献じたオルガン作品「JSバッハの作法にて」のCDをとうとう入手した。全集の中に入っていた。

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これ欲しさに、全集をやむなく買い求めた。およそ8000円の大出血だ。

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気を取り直してブックレットを読むと、オルガンコラールが山ほどある。バッハと共通するものも多くてしばらく退屈しない。

2018年7月 8日 (日)

ハインリッヒ・ヘルツォーゲンベルク

Heinrich von Herzogenberg(1843-1900)グラーツで生まれたオーストリアの作曲家。

彼の愛妻リーズルは、ブラームスから贈られた作品の草稿をもとに、しばしば鋭い批評を展開しブラームスを喜ばせた。晩年のクララは、自分の優先順位が下がったと感じヘソを曲げたとも言われている程だ。

op69以降の諸作品について議論した2人の往復書簡は、研究家垂涎の第一級の資料になっている。ブラームスは彼女の批評を元に作品を改訂したことは滅多になかったが、批評を乞うことを止めようとはしなかった。彼女とのやりとりそのものが楽しかった感じである。

彼女との文通で厄介なことが一つだけあった。ブラームスが作品を送ると、ときどき亭主ハインリッヒの作品が送られて来ることだった。もちろんコメントを求められているのだ。出来る限りスルーを決め込んでいたブラームスだが、やむにやまれず不器用なコメントを返した。対位法の大家ブラームスといえどもこれは難儀だったと見えて、リーズルの機嫌を損ねないでやり過ごすのに汲々としてしていたらしい。

ブラームスは楽譜を見ただけで作品の価値をたちどころに見抜いていたし、その作者の才能の奥行きまでも読み切っていたことは疑い得ない。称賛ばかりがとどまらぬドヴォルザークとハインリッヒの差は歴然である。

そうはいっても、彼は記念碑委員会の発起人の一人であり、ライプチヒ・バッハ協会の芸術監督まで務めた大物だ。ブラームスがライプチヒ訪問の度に夫妻に会っていたくらいの関係である。

2018年7月 7日 (土)

五十音順の奇跡

欧米系の言語で辞書を作ろうと思ったら単語の配列はアルファベット順だ。日本語だと間違いなく五十音順になる。「あ」から始まる。

バッハ事典は、欧米系の言語で書かれる限り、アルファベット順で固く、日本語なら五十音順で自然だ。バッハ事典の先頭は「アイゼナハ」が来る。これを奇跡と呼ばずになんとする。1685年3月21日にバッハはアイゼナハで生まれた。アイゼナハは生まれ故郷だ。ドイツ語での綴りは「Eisenach」だからアルファベット順だと先頭に来るはずがない。バッハ事典が生まれ故郷の記述から始まる日本語版はなんだか感慨深い。

2018年7月 6日 (金)

ストップリスト

ストップとは、オルガンの重要な機構の名前。どのパイプに空気を送るかを制御し、結果としてオルガンの個性を決定づける。オルガニストの関心は、鍵盤数やパイプ数よりストップの数や構成に寄せられると申しても過言ではない。

一昨日紹介した「バッハの街」という本の末尾には。本文中で言及した街に存在するオルガンの所在地、所蔵する教会名に加えて、各々のオルガンのストップリストが一括して掲載されている。本文は紛れもなく「優秀な旅のガイド」なのだが、ここまで読み進めると、バッハゆかりの街のオルガン探訪のための書物であることが明らかになる。

詳細を極める念入りな記述だけで、著者のこだわりが感じられるのだが、このストップリストたるや、もはや狂気の域に片足を入れている。この本を片手に街々をめぐってバッハゆかりのオルガンを見聞きする旅というニーズの存在を感じさせる。

つくづくすごい本だ。

2018年7月 5日 (木)

記念碑委員会

記事「バッハの街」で紹介した本の話題。巻末に人名索引がある。そこにブラームスがたった一度だけ出てくる。228ページに駆け込むとそこはライプチヒの項目。バッハ臨終の地で、生涯を捧げたトマス教会の所在地。

ハッハ没後100年の1850年にバッハ記念碑造営の計画が持ち上がり、1869年になって記念碑設置委員会が組織されたという。発起人の一人がブラームスの友人のハインリッヒ・ヘルツォーゲンベルクというより、リーズルの夫だ。だからという訳でもなかろうがブラームスは組織委員会に関与し始めたという。
言及はここ一箇所だが、何だか嬉しい。モーツアルトもベートーヴェンも、ワーグナーも言及がない。メンデルスゾーンやシューマンに混じってブラームスはバッハ本の常連なのだ。

2018年7月 4日 (水)

バッハの街

ご機嫌な書物のタイトル。マルティン・ベッツォルト著「Bachstaetten」という本の和訳版。2005年に刊行されている。

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生地アイゼナハ、没地ライプチヒを筆頭とするバッハゆかりの街々をバッハの人生とともに書き記した好著。何と言っても都市が切り口になっている。バッハとのかかわりに軸足を置きながら、観光ガイドの目的も忘れていない。

著述の姿勢は圧倒的な細部へのこだわりと網羅性。原語スペリングへの配慮と和訳のバランス。作品や人生との接点を折り目正しく丁寧に辿る。持ってドイツに行きたい。出来れば地図もだ。
そしてそして読後におそってくるのは、ブラームスで同じことをした本はないのかという切迫した気持ち。鉄道の興隆によって拡大したブラームスの行動範囲をつまびらかにした本は現地ドイツでは出されていないのか。
都市とバッハというコンセプトが優れていればいるほど、無いものねだりが止まらない。同時にブログ上で「バッハ地名辞書」という企画を展開する意味が消滅させられている。

2018年7月 3日 (火)

心を弾ませ

ドイツ語では「Werde munter,meine Gemuete」という。1642年ヨハン・ショップの旋律だ。夕べの歌として知られている。

  1. バッハ BWV1118
  2. パッヘルベル P498

BWV1118という大きな番号はノイマイスター手稿譜での実在ということだ。パッヘルベルにもあってうれしいなどと言っている場合ではなかった。

「主よ人の望みの喜びよ」として有名なBWV147の第6曲と第10曲は、この「心弾ませ」が下敷きになっていた。4分の4拍子の原曲を8分の9に差し替えているからわかりにくい。感覚としては別旋律だ。

2018年7月 2日 (月)

マリア訪問の日

さっぱりわからんのが実態だ。就職活動の一環としての「会社訪問」の場合、学生が会社を訪問することだから「会社」は目的語だけれど、キリスト教の祝日「マリア訪問の日」の場合は「マリア」が目的語ではない。つまり誰かがマリア様を訪問した日ではなかった。正解は主語だ。マリア様が主語である。

天使ガブリエルから受胎を告げられたマリア様は、それが受け止めきれずに、当時身重だった親戚のエリザベートを尋ねてアドバイスを受けた日で、7月2日とされている。

バッハのトマスカントル就任のその年でもある1723年7月2日マリア訪問の日のために初演されたのが「心と口と行いと生活で」BWV147であった。このカンタ-タの第6曲こそが今や知らぬもののない「主よ人の望みの喜びよ」である。

2018年7月 1日 (日)

ブラームスの弾いたオルガン

ブラームスは、1862年にウィーンに進出する前、ハンブルクに住んでいたころ、自らの洗礼を受けた聖ミヒャエリス教会で、しばしばオルガンを弾いた。1770年ヨハン・ゴットフリート・ヒルデブランド製だったという。バッハと親交があったことでも知られているツァハリス・ヒルデブラントの息子である。

礼拝でオルガンを弾くほか、合唱の伴奏も務めていたらしい。

ウィーン進出後は、フォーティフ教会1878年製を弾いていたとされている。

こうしたオルガン演奏経験が、「オルガンのための11のコラール前奏曲op122」の作曲に繋がっている。

2018年6月30日 (土)

バロック特集総集編③

第3ピリオドが終わった。5月6月の総集編をお送りする。

  1. 05月01日 支持基盤
  2. 05月02日 バッハの職歴
  3. 05月03日 バッハ伝とブラームス伝
  4. 05月04日 トマスカントル
  5. 05月06日 ぬるい記事を後ろに 
  6. 05月08日 音楽の捧げ物
  7. 05月09日 ブクステフーデの職歴
  8. 05月10日 聖マリア縛り
  9. 05月11日 テレマンの職歴
  10. 05月12日 パッヘルベルの職歴  
  11. 05月13日 バッハゆかりのオルガン
  12. 05月14日 オルガン鑑定
  13. 05月16日 ラインケン
  14. 05月18日 作曲家リューベック
  15. 05月19日 シュッツと黒ビール
  16. 05月20日 プレトリウスのオルガン
  17. 05月23日 ケストリッツァーの住所
  18. 05月24日 バロックデュンケル
  19. 05月25日 クリーガー問題
  20. 05月26日 三大ワルター
  21. 05月27日 Geystlisches Gesangk Buchleyn
  22. 05月28日  オルガン作品選集
  23. 05月29日 マリークレールアラン
  24. 05月30日 ヴァルヒャ
  25. 05月31日 賛美歌のシューベルト
  26. 06月03日 オルガン作品全集の状況
  27. 06月04日 全集に物言い
  28. 06月05日 オルガンタウン
  29. 06月06日 クルムバッハ
  30. 06月07日 オルガンボックス
  31. 06月08日 バッハの名によるフーガ
  32. 06月09日 ロマン派のオルガン作品
  33. 06月10日 オルガンソナタ
  34. 06月11日 深き悩みより
  35. 06月12日 天にまします父よ
  36. 06月14日 架空決勝戦
  37. 06月15日 ヴァイオリン部門
  38. 06月16日 独西日照り
  39. 06月17日  A German Soul   
  40. 06月18日 恐るべき6枚組
  41. 06月19日 AMB
  42. 06月20日 それらしい楽譜
  43. 06月22日 fuerとder 
  44. 06月23日 予期せぬ到来
  45. 06月25日  Schrummert ein
  46. 06月26日  アメリンク
  47. 06月27日 BWV299
  48. 06月28日 Luther Collage
  49. 06月29日  バッハシュタディオン
  50. 06月30日 本日のこの記事

2018年6月29日 (金)

バッハシュタディオン

「ネーミングライツ」強いて訳せば「命名権」だと思うが、もはやこのままカタカナでよいハズだ。1990年代米国でスポーツ施設や文化施設に、企業や商品の名前をつけることがビジネスとして成立した。もちろん日本でも今や珍しくない。億単位のお金が動くことさえあるという。

しょうもないことを考えている。

一般にネーミングライツは企業が自社の宣伝のために行うものだが、これを個人の大金持ちが趣味でやれないものだろうか。たとえば長者番付上位常連のお金持ちが、バッハ好きだったとする。どこかのスタジアムのネーミングライツを購入出来る程の大金持ちだ。

ドイツサッカー一部リーグブンデスリーガのRBライプチヒの本拠地をゼバスチャンバッハシュタディオンにしてしまうという訳だ。現在このチームの本拠地はれっきとしたネーミングライツらしい。それをゼバスチャンバッハシュタディオンにしてしまおうという魂胆だ。何としてもドイツかオーストリアでなくてはならない。野球のワールドシリーズや、フットボールのスーパーボウルがゼバスチャンバッハスタジアムで行われる違和感は尋常ではないからだ。

ワールドカップやオリンピックではネーミングライツが行使できないのがマーケティング上の難点らしい。命名権はあくまでも愛称に過ぎず、正式名称とまではならないとのこと。その正式名称が作曲家の名前だったら楽しい。街の通りに作曲家の名前になっていることは珍しくないからそのノリで以下の通り考えてみた。

  1. ライプチヒ ゼバスチャンバッハシュタディオン
  2. リューベック ブクステフーデアレナ
  3. ハンブルク ヨハネスブラームスシュタディオン
  4. ニュルンベルク パッヘルベルシュタディオン
  5. ボン ベートーヴェンフィールド
  6. ワイマール フランツリストパーク
  7. バイロイト リヒャルトワグナーシュタディオン
  8. ハレ ヘンデルアレナ
  9. デュッセルドルフ ロベルトシューマンパルク

ボン、ワイマール、バイロイト、ハレあたりはクラブが強豪でないのが難点か。ヨハネスブラームスシュタディオンはウィーンに譲って、ハンブルクはテレマンシュタディンでもいい。

日本代表のグループリーグ突破を祝うおバカネタ。

2018年6月28日 (木)

Luther Collage

ご機嫌なCDのタイトル。「ルターカレッジ」かと思った。よく読むと「コラージュ」だった。

ドイツの声楽アンサンブルCalmus Ensembleの演奏。以下のコラール7種を様々な作曲家の作品で演奏しながら、教会暦をたどるという巧妙なコンセプト。思うだに意欲的だ。

  1. Ein Feste Burg ist unser Gotte
  2. Nun komm,der Heiden Heiland
  3. Christum wir sollen loben schon
  4. Mit fried und freud ich fahr dahin
  5. Christ lag Todenbanden
  6. Komm,Gott Schoepfer,Heiliger Geist
  7. Velreih uns Frieden gnaediglich

まずはこのCalmusEnsembleという団体がアカペラの声楽五重唱団だということをおさえておく。ところが演目の中にオルガン用のコラール前奏曲やカンタータが含まれる。不審に思って聴くと驚く。カンタータもオルガンコラールを声楽アンサンブルで再現しているからだ。

そしてそして、上記4の中にブラームスがある。op74-1がフィナーレだけ採用されている。ロマン作曲家では他にレーガーとメンデルスゾーンが収録されている。

2018年6月27日 (水)

BWV299

「Dir,dir,Jehova,will ich singen」(汝に向かってエホバ我は歌う」BWV299は、アンナマクダレーナバッハの音楽帖に収められている。39番だ。四声用が39aで、独唱用が39bだ。

アメリンク盤は、きびきびと美しいのだが、4声版が聴けなかった。ところが記事「おそるべき6枚組」で言及したCD集にひっそりと収められていた。6枚組のうちの5枚目の33トラック。演奏時間48秒の小品ながら息をのむ美しさだ。

これを音楽帖に収めたのも無理からぬことだ。

2018年6月26日 (火)

アメリンク

ソプラノ歌手エリー・アメリンクのことだ。バッハを歌わせると素晴らしい。アンナマグダレーナバッハの音楽帖からの選集CDが素晴らしい。

BWV82から転用されたニ長調のアリアは絶品だ。低い「D音」の伸ばしの色艶は彼女の独壇場だ。おまけにチェンバロはレオンハルトだし。

2018年6月25日 (月)

Schrummert ein

歌いだしが通称として採用される伝統にしたがえば「眠れ疲れし眼よ」と呼びならわされるアリアだ。カンタータ82番BWV82の第3曲に出現する。変ホ長調のゆったりとしたたたずまいで、バスのアリアの白眉だとされている。属音「B」の伸ばしが究極の癒しと聞こえる。

ところがだ。

「アンナマグダレーナバッハの音楽帖」の34番に同アリアのソプラノ版がひっそりと置かれていた。ソプラノ用のためかト長調の移調されている。例の伸ばしは「B」音ではなくて「D」音となる。ヴァイオリンのD線解放弦の音。この「D」の伸ばしを、ソプラノが音域の底で引き延ばすことで、不思議な光沢を放つ。次の小節に現れるナチュラルもまた味わい深い。

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アンナマグダレーナの筆跡で夫バッハの完璧なアリアが筆写されていたということだ。カンタータに採用されたアリアなんぞ他にもあるのに、これを選んだのは誰だろう。オリジナルの変ホ長調をト長調に移調したのは、いったい誰の判断なのだろう。

2018年6月24日 (日)

薄氷

退場により一人少ないドイツ。5分のロスタイムが尽きかけたほぼラストプレイ。

トニ・クロースの直接フリーキックがゴールイン。割れかけた薄氷を渡り切った。

まだ、グループリーグの突破が決まったわけではないが、引き分けていれば相当苦しかったはずだ。記事「A German Soul」で願掛けしていた甲斐があった。

2018年6月23日 (土)

予期せぬ到来

ゴールドベルク変奏曲や、平均律クラヴィーア曲集はバッハさんのクラヴィーア作品の中での格別な位置づけにある。両者の冒頭はあまりにも名高い。演奏会にしろCDにしろ、これらを聴こうとすると最初に耳に飛び込んでくる旋律には、とりわけ心が研ぎ澄まされる。ゴールドベルク変奏曲なら「アリア」、平均律クラヴィーア曲集なら「ハ長調プレリュード」だ。

ところが、ところが、アンナ・マグダレーナバッハの音楽帖にもこの2曲は収載されている。CDで再生する場合、先頭には来ない。小曲がさんざん演奏された後、不意にアリアやプレリュードが流れ出す。

虚を突かれた感じで、新鮮だ。成立の順序を思うとき、今ではあまりに有名な両曲も、音楽帖に収められている他の小品と同じ位置づけから始まったのだと思う。

2018年6月22日 (金)

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アンナマグダレーナの音楽帖の愛聴盤を紹介した。

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「Notenbuechlein der Anna Magdarena Bach」となっている。変だ。

愛用の楽譜と比較する。

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「Notenbuechlein fuer Anna Magdarena Bach」となっている。ウィキは「fuer」だ。これだと「のための」と訳したくなる。バッハが愛妻のためにという雰囲気を邪魔しない。「der」だと「軽い所有」のイメージ。筆写者ないし作者がマグダレーナである感じがしてくる。単なる誤植とは思いたくないのだが。

2018年6月21日 (木)

マイスタージンガー初演150周年

本日6月21日はワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が初演された日である。1868年だから今年は150年のメモリアルイヤーである。場所はミュンヘン、指揮はハンスフォンビューローだ。

同年4月10日にはブラームスの「ドイツレクイエム」が初演されている。

1868年と言えば、1866年の普墺戦争勝利の後だが、対仏開戦には至らぬ段階。ドイツ統一機運が高まる中での両巨頭の代表作の初演がたったの75日違いだ。ちなみにブラームスの第一交響曲と「ニーベルンゲンの指環」の初演も同じ年であった。

バロック特集を粛々と中断して言及する。

2018年6月20日 (水)

それらしい楽譜

「アンアマグダレーナの楽譜帖」のCDについて昨日述べた。楽譜を見ながら聴きたい性分の私は楽譜も持っている。ピアノ初心者用に、国内の出版社刊行の見やすくて体裁のいい楽譜が安価で出てはいるのだが、私の愛用は下記ペーター版。

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そこはやはり表紙に、デコッた感じのドイツ語が踊っている方が感じが出る。しかも横長なので「音楽帖」っぽい。

開くともっと楽しいのはCDと同じだ。

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パルティータやフランス組曲などと重複する作品は、「そっちを見てね」とばかりに収載を見送っている。だから、楽譜をめくると最初にいきなり「3」になる。ぎょっとするのだが、理由がわかるとかえって好感がもてる。

2018年6月19日 (火)

AMB

バッハ二度目の結婚相手、アンナ・マグダレーナ・バッハや子供たちつまり家族のために、バッハはささやかな曲集を残した。

「Das Notenbuechelein fuer Anna Magdarena Bach」という。「アンナマグダレーナバッハの楽譜帖」と訳される。

愛聴のCDは下記。演奏はチェンバロでなくピアノなのだがストレスは感じない。クリアで実直な演奏。名高いメヌエットがあるのでBGMにもってこいと思って買い求めたが、思わず引き込まれる。2枚組で1725年版全曲収納の上に、1905年出版の復刻版楽譜を模したデザインも美しくて気に入っている。歌詞付きの作品にはソプラノが参入するというおまけつき。

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開けるともっとたのしい。

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2018年6月18日 (月)

おそるべき6枚組

バッハの4声のためのコラールの合唱入りのCDを見つけて「全曲聴きたい」と願ったら、かなった。

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全6枚組で、コンプリートした。本当に楽しい。ライプチヒのトマス教会がドーンと強調されたジャケット。これ一組で何本の記事が書けるやら。

«A German Soul

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ブラームスの辞書写真集

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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