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2024年4月23日 (火)

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モーツアルトは晩年といっても30代だが、バッハに触れたことで、さまざまな宝物を残してくれた。バッハのオルガン用のトリオソナタBWV525~530にも大きな関心を寄せていた。

2番ハ短調BWV526の第2楽章および第3楽章。3番BWV527の第3楽章を編曲しているらしい。

CDを探しているのだがちっとも見つからない。

 

 

 

 

2024年4月22日 (月)

ライプチヒのモーツアルト

1789年だから、モーツアルトが没する2年前の話だ。モーツアルトはウィーンの貴族リヒノフスキー侯爵と連れ立ってベルリンを訪問する途中でライプチヒを訪れた。4月22日にトマス教会でバッハゆかりのオルガンを自ら演奏するという挙に出た。

当時のトマスカントルはヨハン・フリードリヒ・ドーレスだった。バッハ本人から教えを受けたこともある人なのだが、モーツアルトの演奏を聴いてたいそう感激したとされている。モーツアルトの求めに応じて保管していたバッハ作品の草稿をモーツアルトに見せたという。モーツアルト一行は4月25日には、ポツダムに入っているから、ライプチヒ滞在はごく短期間だったものと思われるが、モーツアルトはこのバッハ体験が作品に反映することになる。「魔笛」「レクイエム」「ジュピター交響曲」などだ。

2024年4月21日 (日)

泣き、歎き、憂い、怯え

「Weinen,Klagen,Sorgen,Zagen」BWV12は復活祭第3日曜日用。イエスが十字架にかけられる前に弟子たちに予言する話。「近々私を見なくなるが、またすぐ現れるだろう」と。「あなた方は泣いて悲しむだろうがすぐ喜びに変わる」云々。女性の出産の話をまじえた説教だ。

BWV12はワイマール時代の作品。1714年4月22日初演となっている。冒頭、深い悲しみに包まれた短調が印象的だ。暗黒から光明と進行するが、その転換点に置かれているのがバスのアリアだ。リヒター盤ではディースカウ先生の出番になっていないのが不思議なくらいの重要な位置付けだ。

 

2024年4月20日 (土)

ベーレンライター創立100年

「バッハ作品目録2022」を買い求めたとき、それを持ち帰るのにどうしようかと一瞬固まった。何しろ重いからだ。適当なバッグをもっておらずどうしたものかと迷ったが、店頭にエコバッグを見つけて手に取った。

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楽譜出版で名高いベーレンライター社の創業100年記念のアイテムだということだ。バッハ作品目録はブライトコップフなのだが、この際それは棚上げとばかりに買い求めた。エコ大国ドイツだけあって再生プラスティック製だ。大きさも価格も手頃。デザインも気に入った。

2024年4月19日 (金)

辞書は断念

「バッハ作品目録」の話。全作品が列挙されているとはすで何度も述べた。そこにはたった1小節の冒頭譜例も律儀に収載されている。しかしながら、その譜例には、音楽用語が抜けている。「Allegro」や「Agdagio」などの用語や強弱記号が脱落しているということだ。

残念だ。それらもろとも収載されていれば、バッハの音楽用語の貴重なデータベースになっていたはずだ。冒頭部分だけにとどまるにしても、用語が全部わかれば「バッハの辞書」に発展させることもできたはずだ。

2024年4月18日 (木)

人名索引より

先般買い求めた「バッハ作品目録2022年版」の話だ。巻末にほど近い814ページに「Personenregister」とある。「人名索引」だ。

バッハ作品目録中に出現するさまざまな人物の名がアルファベット順に集約列挙されている。人名に次いでBWV番号が付記され、その人物が言及される作品がたちどころにわかる仕組みだ。

なんと。

なんとそこにはブラームスもある。下記8カ所でブラームスが関与しているとわかる。

  1. BWV150 カンタータ150番
  2. BWV244-2 マタイ受難曲新版オルガンパートへの関与
  3. BWV596 ヴィヴァルディop3-11の編曲
  4. BWV944 クラヴィーアのための幻想曲とフーガ
  5. BWV951-1 アルビノーニの主題による幻想曲とフーガ
  6. BWV1001 無伴奏無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ フィナーレのピアノ編曲
  7. BWV1004 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ シャコンヌのピアノ編曲
  8. BWV1079 音楽の捧げ物

そりゃあバッハの息子たちやメンデルスゾーンにはかなわないが、8カ所も出てきてうれしい。ちなみにベートーヴェン2カ所、モーツアルト5カ所、シューマン15カ所、クララ・シューマン2カ所となっている。

2024年4月17日 (水)

初年金

一昨日人生で初めて年金が振り込まれた。1月に申請書を提出して、先日案内のはがきも届いていたが、実際に振り込まれるまでは半信半疑だった。ああ、いよいよ私も年金受給者の仲間入りだという感慨にひたった。

老後の金回りがだんだんと確定してゆく。

何よりありがたいのは入りの安定だ。収入の安定があってこそ、支出の計画や節約が意味を持つ。何事も家計の安定が基礎だ。ブログ管理もそうした安定あってこそである。

2024年4月16日 (火)

ホッター先生ごめんなさい

「Ich habe Genug」BWV82の聴き比べファイルを作った話はすでにしてある。

我が家所有の同作品のCDをもれなく列挙した。つもりだったが、漏れがあった。ハンスホッター先生のCDだ。このCD冒頭にこのBWV82が収録されているのだが、そのあとブラームスの「4つの厳粛な歌」があったせいか、我が家のラックではブラームスの歌曲の位置におさまっていた。先の聴き比べファイル作成のときに見落としていた。

BWV82などバッハ先生のカンタータの余白に「4つの厳粛な歌」を収録するのは、ディースカウ先生にも見られた。

偶然とは思えない。

 

2024年4月15日 (月)

弦楽四重奏の夕べ

一昨日花見客で賑わう上野の山に行ってきた。東京・春・音楽祭2024の中、ヴィオラ奏者川本嘉子先生のお仲間が集う「ブラームスの室内楽Ⅺ」を聴いてきた。

東京文化会館小ホールは、ほぼ満席。演目はブラームスの弦楽四重奏曲全曲を番号順に一気。

チェロ向山佳絵子先生とともにがっちりと下から支えながらヴァイオリン2本が縦横にという構図。とりわけピアニシモの和音が繊細。3曲とも緩徐楽章の聴かせ方がとりわけ念入り。ピチカート1つを心の奥にそっと置きにくる感じ。

1番冒頭の旋律を第一ヴァイオリンがしずしずとアップボウで始めるのを見て生演奏はいいなと軽い震え。

むかーしから大好きだった2番のフィナーレの良さを再確認できた。ブラームスの意図がクリアに再現されてくる。ちょっとしたリズムのいたずらが整理されきっている。

休憩をはさんで3番。3楽章は期待通りの川本先生の独壇場。番号順の演奏だからこの曲が最後に来るのだが、やはり川本節をラストに据えるのは必然だと思わされる説得力だった。弦楽四重奏曲においてヴィオラを表に引っ張り出したブラームスの勝利。

で、毎度の結論はチェロだ。向山先生が要所を締める。それをスコア上に配したのはブラームスではあるのだが、意図をくみ取って音にしている向山先生の貢献度はもはや作曲者と五分五分だ。

昨年末からバッハ漬けだった脳みそにしんしんと染みこんでくるブラームスだった。

しあわせ。

2024年4月14日 (日)

イスラエルの牧者よ耳を傾け給え

復活祭後第二日曜日用には「Du hirte Israel hore」BWV104である。「イエスはよき羊飼い」云々のお説教の後に演奏される。

まず目につくのはオーボエ族の総動員だ。オーボエ本体についで、オーボエダモーレとオーボエダカッチャが続く。「愛のオーボエ」と「狩りのオーボエ」だ。

特にだ。第5曲バスのアリアは、愛のオーボエを従えたフィッシャーディースカウ先生の子守歌とも聞こえる。

2024年4月13日 (土)

計画行使

嘱託生活最後の一年だ。2024年度を満了できないというのに、ふと気がつくと有給休暇が1年分20日律儀に付与されていた。昨年度からの繰り越しと合わせると40日弱だ。計画的に行使しないと最後の1か月まるまる有休消化にもなりかねない。

働き方改革には、慣れてもきたが、休み方改革には不慣れな自分がいる。バッハに注ごうか。

2024年4月12日 (金)

BWV発番の謎

BWVの部立てが、残された作品のヴォリュームの大きい順だということは腹に落ちた。だから先頭にカンタータがおかれているということだ。だからカンタータの番号はBWV番号と一致してくれる。「カンタータ第1番BWV1」ということだ。

一方で別の疑問の湧く。じゃあそのカンタータ200曲の配置はどう決められたのかだ。

きっと書いてあるのだろうが、まだ見つけられない。教会暦順でないことは確かだ。もしかして1950年のBWV1出版の時点で、認識されていた作曲順か。

2024年4月11日 (木)

BWVの部立て

「バッハ作品目録2022年版」の話。BWV番号順に全作品がジャンル別に列挙される。折角なのでそのジャンルをドイツ語で抜き出してみる。ウムラウトは赤文字にしてある。末尾の数字はページを表す。

  • Kantaten und verwandte werke 25
  • Motetten 294
  • Messen,Magnificato 302
  • Passionen,Oratrien 321
  • Viestimme Chorale 365
  • Werke fur Orgel 410
  • Werke fur Clavier 488
  • Werke fur Laute und Lautenclavier 565
  • Kammermusik 569
  • Orchesterwerke 588
  • Kanons,Musikalisches Opfer,Die Kunst der fuge 609
  • Theoretische Aufzeichnungen 623
  • Ubersicht:vergebene Nummer in BWV2,2a,3 625

以上。慣れればこれで十分だ。およそ600ページのうち、なんと269ページがカンタータに費やされている。だからこれらが先頭に来るのだ。私をバッハに導いた一連の無伴奏作品やブランデンブルク協奏曲は、室内楽と管弦楽作品に含まれるがたったの40ページでしかない。その少なさに唖然とする一方で、同時にその濃さを改めて実感した次第。

気づけて良かった。

 

2024年4月10日 (水)

壁面塗装

ローンの返済も終わったところで、嘱託生活が続くうちにと思い詰めて壁面塗装に踏み切った。およそ15年前にも塗っていたが、その時は2階部分だけだったので1階は、竣工以来の塗装となる。できるだけ当初の色合いを残すことを心掛けた。もっとも大切なのは躯体の保護だ。長持ちのためである。

見た目はさておき、施工の難易度、コストが同じなら躯体の保護の程度を最優先と考えた。

これで20年は安泰らしい。

2024年4月 9日 (火)

引継ぎプログラム

嘱託満了まであと1年。

この1年は業務引継ぎにあてねばならぬ。日常こなしてる業務も、引継ぎ目線で見直すといろいろなものが見えてくる。この機会にやめていい業務を探すこともできる。

そして、そしてお世話になった人たちに1年かけてお別れの挨拶をせねばならない。

飲みを適度にちりばめて、全力。

2024年4月 8日 (月)

花祭り考

花まつりはお釈迦様の誕生日。4月8日とされている。

素朴な疑問。キリスト教のイースターに近いのは偶然なのだろうか?イースターはクリスマスと並ぶ、キリスト教の大切な日。固定ではないとはいえ、お釈迦様の誕生日に近いというのは、偶然と考えていいのか。

聖徳太子もイエスキリストも馬小屋の生まれという伝承がある。そのたぐいの偶然と考えていいのか。私の知らぬ必然が一つ二つありはしないかと疑っている。

20世紀以降で以下の通り、イースターと花まつりが一致する。

  • 1917年
  • 1928年
  • 2007年
  • 2012年

この次は2091年だという。

 

2024年4月 7日 (日)

死人の中より甦りしイエスを覚えよ

復活したイエスが弟子たちに手とわき腹を見せる云々。「Halt im Gedachtnis Jesum Christ」BWV67だ。

聴きどころは2つ。まずは、ペーター・シュライヤー先生がオーボエダモーレを従えて歌う第2曲のアリア。

で、第5曲はバスと合唱のためのアリア。ディースカウ先生の独唱がイエス様で、合唱が人々という構成だが、複数の拍子が同時に鳴るという凝った作り。3拍子と4拍子が巧妙にせめぎ合う。

2024年4月 6日 (土)

はずれパソコン

わずか2年4か月で、パソコンを交換する流れになった。2年4か月前の記事で「5年持たぬか 」と嘆いた。この調子では2033年5月のブログ「ブラームスの辞書」のゴールまで12年であと最低2回のパソコン更新が要ると嘆いたが、その斜め上を行くペース。

かれこれ1年前から突然のフリーズが始まり、もはや日常となった。一日数回のフリーズ&強制起動を繰り返す状態。対抗策は「マメに保存」だけという惨状。

3月20日の朝パソコンを立ち上げたが、アウトルックが起動しない。エクセルも起動しない。ブログの管理サイトだけにはアクセスできるが、もはやこれまでと覚悟を決めた。バッハ先生の誕生日と1日ずれているのがせめてもの幸いだ。

セッティングの予約は10日待ちという状態。

しかたなく、せめて電源の入るうちにと、さまざまなファイルをUSBに避難させることとした。かろうじて生きているブログの管理画面から記事を整える。

新しいパソコンは軽快だ。

セッティングをしてもらうサービスをつけたので、パソコンのプロと日頃感じている疑問についてやりとりできた。

わずか2年4ヶ月で諦めたパソコンだが、CDの取り込みや、USBの操作など、ネットに関係ない作業用には十分使えるとのアドバイスをいただき、しばらくそれ用に使うことにした。

 

2024年4月 5日 (金)

イースター島

モアイ像で名高いイースター島は、1722年の復活祭の夜、オランダ船により発見された。それにちなんだ命名であることは、申すまでもない。

なんとそれは4月5日だった。先住民にとってはどうでもいいことながら、つまり今日は記念日。ブラームスの命日4月3日が聖金曜日になる日、つまり4月5日がイースターになる日を調べていて見つけた。

 

 

2024年4月 4日 (木)

復活祭オラトリオ

BWV249を背負う。およそ半分は羊飼いのカンタータからの転用と目されている。独唱4名の対話体という特異な性格。などど理屈が先走ってもいけない。復活祭用のカンタータとはまた別の深い味わいがある。

2024年4月 3日 (水)

命日が聖金曜日

ふとした疑問。1997年4月3日以降、ブラームスの命日が聖金曜日と重なった日はどれほどあるのか。それはつまり4月5日がイースターになった年と同義。調べてみた。

  • 1931年
  • 1942年
  • 1953年
  • 2015年

たったこれだけだ。ちなみに2026年も4月5日がイースターになる。

2024年4月 2日 (火)

平安汝にあれ

「Der Friede sei mit dir」BWV158は復活祭3日目用。いわば復活祭三が日の最終日だ。自筆譜が失われていることで、いろいろ議論の余地があるとされている。そもそも初演日が怪しいらしい。もともと2月2日「マリア清めの祝日」用に作られていたのを、2曲差し込んで改変したとか云々。復活後弟子たちの前に現れたイエスの言葉である。

なんと申しても第2曲、ソプラノ合唱に溶け込みきったディースカウ先生が美しい。独奏ヴァイオリンとの絡みと合わせて必聴。全4曲のうち3曲にバス独唱がある。BWV82ほどではないがバスの見せ場。

2024年4月 1日 (月)

我らとともにとどまり給え

「Bleib bei uns,denn es will Abend werden」BWV6は復活祭第2日目のカンタータ。つまり月曜日用だ。ディースカウ先生の出番は第4曲のレチタティーボのみだが、アルトとテノールの芳醇なアリアが聴き所。ほかに第3曲のソプラノのコラールはバッハ自身がオルガン独奏用に編曲してシュプラーコラールの5番目に収録されている。

コラールの骨格を独唱が装飾する感じ。

2024年3月31日 (日)

キリストは死の縄目につながれたり

やっとたどり着いた。今日はイースター。「Christ lag in Todesbanden」BWV4の話が出来る。ルター作のコラールに基づく事実上の変奏曲。パッヘルベルからの影響も取り沙汰される。ライプチヒ着任以前の初期カンタータ。

ウイーンジンクアカデミーの指揮者だった時代、ブラームスは本作を演奏会で取り上げていた。

全8曲すべてが「ハレルヤ」で終わる。

なんといっても推しは第6曲バスのアリアだ。「der Wurger kann uns nicht」のところ。ヴァイオリンの16分音符を従えた11拍分の伸ばし。あたりを打ち払う、黄門様の印籠的なフレーズ。ほどなく「ハレルヤ」の連呼で曲を結ぶ。全曲のヤマ。

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またもまたも盤石なフィッシャーディースカウ先生の見せ場。

2024年3月30日 (土)

バッハの受難曲

そもそもバッハは生涯に5つの受難曲を作曲したことになっているらしい。

ひとまず4つはすぐわかる。BWV244がマタイ、以下BWV245がヨハネそして、247がマルコという具合。欠番の246は今では偽作と判明しているルカ受難曲だ。

先に購入した「BWV3」にも巻末にそれらについて記載がある。ルカ受難曲については、ブラームスは親友でバッハ学者のシュピッタに食ってかかっている。「もし、真作だとするならきっとバッハが赤ん坊のころの作品に違いない」と皮肉を交じりにつっかかる。

BWV246という番号が附番されているのは、真作ではないと判明したのがBWV1の発刊後ということだ。

2024年3月29日 (金)

さすがにマタイ受難曲

明後日がイースターだ。だから本日は聖金曜日。イエスが処刑された日。受難の日だからマタイ受難曲BWV244を取り上げる。19世紀のバッハ復興は、1829年3月11日にメンデルスゾーンが同曲を再演したことで加速した。成立や初演には諸説あるので深入りはするまい。

ブラームスの関心はこの通り深い。

愛聴盤はリヒターだ。がしかし、私自身鑑賞の敷居はとても高かった。腰を落ち着けた状態で聴き始めないといけないからだ。

 

2024年3月28日 (木)

東庄いちごロード

「東庄」は「とうのしょう」と読む。千葉県の北東部・銚子に隣接する東庄町には、いちご農園が密集する。佐原から銚子に向かう街道が同町に差し掛かるとあたりが「東庄いちごロード」となる。先日旬のいちごを買い求めてきた。

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特産の「やよいひめ」が「甘い」「大きい」などとはしゃいでいる場合ではなかった。

この地は鎌倉時代、東氏の所領だった。同氏は桓武平氏の流れをくむ千葉市の庶流で、開祖頼胤は、源頼朝側近・千葉常胤の6男で、この地・東庄を治めることとなり、東氏を名乗った。その頼胤の嫡男が重胤という人物。源実朝の側近である上に、和歌の素養がある。いやいや逆だ。和歌の素養があるから、実朝に重用されたのだ。この東氏からは室町時代に常縁(つねより)を輩出することになる。和歌の古今伝授の創始者だ。

実朝は重胤が所領「東庄」にこもってしまい、鎌倉に出てこないことを嘆き歌で参上を催促をしても応じなかったため立腹すると、今度は重胤が歌を献上して許しを請うたという話も伝わっている。つまり仲良しということだ。実朝暗殺直後に出家したと考えられているほどだ。

利根川の流路が現在と違っていた当時、ここいらは広大な香取湾に面する交通の要衝だった。そこを収める東氏の位置づけが相当のものだったとわかる。重胤が引きこもったと思しき屋敷もきっとこのあたりだったはずだ。

明日は聖金曜日だというのに、なんと言う話の振幅。けれど実朝の弟子としてはスルーもできぬ話。カンタータネタに余裕で割ってはいるべき話題だ。

2024年3月27日 (水)

大天使ガブリエル

昨日の記事の中で、ブラームスが編曲した民謡「白い小鳩」が、「受胎告知」の内容を仄めかしているのではないかと書いた。その周辺について調べているうちに興味深いことに気付いた。

マリアに受胎を告げるのは大天使ガブリエルとされている。そのガブリエルが「天使の狩人」WoO34-14に出てくる。そのテキストは以下のように歌われる。

すぐれた狩人が天の高みから狩に出る。荒野で出会ったのが美しい乙女マリア。彼はガブリエルという天使と共に狩をしている。

天使ガブリエルがマリアに出会ったことは明らかだ。

WoO34を背負った「14のドイツ民謡集」は、どうも宗教的な色彩のテキストが多い。WoO34-7には「ラファエル」も現われる。どこかにミカエルがいれば三大天使の揃い踏みになる。

 

 

2024年3月26日 (火)

受胎告知

キリスト教圏においては大切な祝日。聖母マリアが主役を張るというのはどちらかというとカトリック系の香りがする。ブラームスはプロテスタントだったから、無関係などと思ってはいけない。1864年に刊行された「14のドイツ民謡集」WoO34の中の5番目に「白い小鳩」という作品がある。オリジナルは「Taubchen weiss」(aはウムラウト)だ。

冒頭のテキストが大変興味深い。

「白い小鳩が、天使の衣をつけて美しい乙女の許に舞い降りた」これに「彼女の魂は清められ、肉体は祝福された」と続く。

どうもこれが「受胎告知」を表現しているような気がする。マリアに受胎告知をしたのは「大天使ガブリエル」ということになっている点、鳩が天使の衣を着けて舞い降りたことと奇妙に符合する。手許の訳の中には「受胎告知」の文言は出現しないがどうも怪しい。

 

 

2024年3月25日 (月)

暁の明星はいと美しきかな

はえあるBWV1である。オリジナルは「Wie schon leuchtet der Morgenstern」という。マリアの受胎告知用のカンタータはこの作品のみ伝わる。タイミング的に枝の日曜日と重なりやすく、復活祭の前1週の間にこの日が来ると、本曲の演奏は枝の主日に差し替えられた。バッハの時代からいろいろ工夫されていたようだ。とりわけ本曲初演の1725年は3月25日と枝の主日が重なるという巡りあわせだったという。

同曲にはバスの出番がある。第4曲のレチタティーボだ。トラックの時間にして1分19秒でしかないが、先に作成したフィッシャーディースカウ先生の手製アリア集の冒頭に収録されている。

これに続く第5曲アリアはテノール・ペーターシュライヤー先生の見せ場。

 

«天の王よ汝を迎えまつらん

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    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
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