2ポジ苦手
ブランデンブルク協奏曲の第6番が、さながらエチュード変ロ長調となって重宝だと書いた。無伴奏チェロ組曲ヴィオラ版にフラット2個のこの長調がないからだ。フラット2個が奉られるこの変ロ長調は、ヴィオラ演奏上の私の課題にぴったりだ。
そう2ポジ。第二ポジションが苦手という課題克服のよい教材だ。3ポジションへの移動や、そこでのフィンガリングに比べて、まだまだ練り込みが足りないのだ。それは初見演奏で現れる。3ポジなら初見でも割と便利に使えるのだが、2ポジは意図的に繰り返し練習しないと回らない。
G線第1ポジションのB音を人差し指で取る。このとき小指はEs音になる。あるいはD線で同様にすると「F音とB音」になる。これは変ロ長調の属音と主音だ。先のブランデンブルク協奏曲第6番にはこの進行が山ほど出る。ところが第1ポジや第3ポジでは移弦せねばならぬ。
息をするように使い回せるようになるために同曲はよい教材というわけだ。おじいちゃんヴィオラ弾きたるもの4ポジ以上の高いポジションをと思い詰める前にこちらの方が重要だ。
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