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カテゴリー「093 バロック」の5件の記事

2018年1月12日 (金)

江戸時代メーター

バロック音楽の時代は長い。定義のあいまいさなどあちこちでブーイングされながら廃れずに使われているのだから便利だということだ。バロックの時代は江戸時代前半とほぼ重なるということで、生年をキーに時代観を整理する。徳川家康から慶喜までの、日本の著名人と併記することでイメージしやすくなる。

  • 1564年 徳川家康①/ハンスレオハスラー
  • 1567年 クラウディオモンテヴェルディ
  • 1579年 徳川秀忠②
  • 1585年 ハインリヒ・シュッツ
  • 1604年 徳川家光③
  • 1623年 ハインリヒ・シュメルツァー
  • 1628年 水戸光圀
  • 1632年 ジャンバティスト・リュリ
  • 1637年 ディートリヒ・ブクステフーデ
  • 1644年 松尾芭蕉/ハインリヒイグナーツフランツフォン・ビーバー
  • 1648年 徳川綱吉⑤
  • 1649年 ヨハンフィリップ・クリーガー
  • 1651年 徳川家綱④
  • 1653年 近松門左衛門/アルカンジェロ・コレルリ/ヨハン・パッヘルベル
  • 1657年 新井白石/ジョゼッペ・トレッリ/フィリップハインリヒ・エルレバッハ
  • 1659年 大石内蔵助/ヘンリー・パーセル
  • 1668年 フランソワ・クープラン
  • 1671年 トマソ・アルビノーニ
  • 1678年 アントニオ・ヴィヴァルディ
  • 1681年 ゲオルク・フィリップ・テレマン/ヨハン・マッテゾン
  • 1683年 ジャン・フィリップ・ラモー
  • 1684年 徳川吉宗⑧/ヨハン・ヤーコプ・ワルター
  • 1685年 JSバッハ/GFヘンデル/Dスカルラッティ
  • 1687年 フランチェスコ・ジェミニアーニ
  • 1690年 フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ
  • 1692年 ジョゼッペ・タルティーニ
  • 1695年 ピエトロ・ロカテッリ
  • 1697年 ジャン・マリー・ルクレール
  • 1710年 WFバッハ
  • 1718年 CPEバッハ
  • 1732年 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
  • 1745年 伊能忠敬
  • 1750年 -----------バッハ没ーーーーーーーーーー
  • 1756年 WAモーツアルト
  • 1770年 ベートーヴェン
  • 1773年 徳川家斉⑪
  • 1797年 歌川広重/シューベルト
  • 1809年 メンデルスゾーン
  • 1810年 ショパン/シューマン
  • 1813年 ワ-グナー/ヴェルディ
  • 1815年 ビスマルク
  • 1819年 クララ・シューマン
  • 1828年 西郷隆盛
  • 1833年 ブラームス
  • 1834年 坂本龍馬
  • 1837年 徳川慶喜⑮

いやいや楽しい。

2018年1月 7日 (日)

ドイツバロック

バロック音楽の提唱がドイツ人の都合だったこと述べておいた。言い方が悪ければ「バッハ復興運動の副産物」と言い換える準備はできている。

当時音楽の本場はイタリア。断固イタリア。ウィーンが「音楽の都」だと主張するのは、「ドイツ語圏においては」と補足するべきなのだ。力説しないとみんなにそう思ってもらえないからこその力説というありがちなパターン。そのウィーンでさえ主要な音楽ポストはイタリア人によって占められていたことは周知のとおりである。

バロック音楽をドイツ人が定義したとき、自国ドイツのほかにイタリアの動向だけは意識していたと解する。黙ってバロックといえばイタリアで、その時代のドイツの音楽を「ドイツバロック」という。

ドイツにけちをつける意図はない。ここ最近ブログ「ブラームスの辞書」での「バロック特集」を準備するにあたり楽譜やCDをあたってきたが、私の興味もまたイタリアとドイツに集中していた。初めはお決まりのヴィヴァルディだった。フランス、英国だって聞くには聞いたが集まったCDの顔ぶれだけ見てもイタリアとドイツへの偏りは明らかだ。

大切なことは、ドイツバロックが気に入っているということだ。国で言うならドイツ、楽器で言うならヴァイオリン、チェンバロ、ヴィオラダガンバ一部オルガン。この価値観の中で収穫された作曲家たちはおよそ以下の通りだ。

  1. フローベルガー
  2. シュメルツァー
  3. ブクステフーデ
  4. ビーバー
  5. クリーガー
  6. パッヘルベル
  7. エルレバッハ
  8. テレマン
  9. ヴァルター
  10. ピゼンデル
  11. ヘンデル
  12. バッハ

2018年1月 6日 (土)

バロック音楽の提唱

「バロック音楽」の定義の文献上の初出は、1919年だといわれている。クルトザックスというドイツの音楽学者が提唱したとウイキに書かれている。

「マジっすか」という感じがする。イメージよりは新しい。元来はある様式を想定して定義されているが、「身長180cm以上の男子」というよう明晰な定義ではないこともあって、論争のもとになってきた。フランスには「バロック音楽」はないとまで言われるありさまだ。「梅雨」のない北海道みたいだ。

で、様式としての定義の厳密さはあきらめて「1600年からおよそ150年間の音楽」という具合の時代用語に転換を遂げたということだ。使い勝手だけは妙にいいから、定着している。

ドイツの音楽学者の発案というのがまずもってあやしい。19世紀後半のドイツを席捲したバッハ復興の流れの集大成として20世紀初頭に提唱されているのだとひとまず理解した。音楽におけるドイツアイデンティティ確立運動の成果だ。だから普仏戦争、第一次世界大戦と続いた世代にあって敵国フランスなんぞ見ちゃいないのだ。その150年間各国に音楽がそれぞれあって独自の発達を遂げていたと解するほうがなんぼか自然だ。4世紀中ごろのヤマト政権による国土の統一を既成事実として、遺跡遺物文献の解釈をそれに合わせるかのようだ。どこかにひずみが出る。

やっとたどり着いた。ドイツバロックは「1600年から1750年までのドイツの音楽」と再定義する。愛するブラームスの興味はそこにあった。残された古楽譜のコレクションからそう推定できる。

一方時代定義に従えば、バッハ存命時はまさにバロック音楽の時代の結尾にあたるのだが、ご本人にも周囲にも「バロック音楽」という概念などなかったはずだ。つまりバッハ本人はバロック時代の集大成などとは思ってはいるまい。書きたい音楽を書いただけだ。

まさに後世の都合だ。

2018年1月 4日 (木)

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「バロック音楽」という概念が何かと物議をかもすというのに、抜け抜けと「バロック特集」を立ちあげると宣言した。ブラームス自身が16~18世紀の音楽に興味を持っていたことをよりどころに、臆面もなくだ。

とはいえ、「バロック音楽」は広い。年代的にもジャンル的にもえらく広範囲だ。私のやれることは限られている。バロック音楽の一部をかするだけだ。

ジャンルとしては器楽とりわけヴァイオリン。必要に応じて鍵盤楽器にも触れる程度。声楽作品はひとまず限定的としておくが、とりわけオペラは全滅だ。カンタータには、まれに言及することもある。

地域としてはドイツとイタリア。バロックといわれる150年間を通じてイタリアは音楽の本場でありつづけた。

2018年1月 1日 (月)

バロック特集

本日からバロック特集を立ち上げる。なぜ今年バロック特集なのかは、企画の中でおいおい明らかにする予定である。ひとまず今年はバッハ生誕333年である。同い年のヘンデルやスカルラッティもいる上に、ヴィヴァルディ生誕340年にもなっている。

ブラームスはバッハやヘンデルに興味をもっていた。ヴィヴァルディも当然知っていた。16~18世紀の古楽譜のオタクな収集家でもあった。ブラームスの伝記の中にはロマン派19世紀末の作曲家としては、異例なくらいバロック時代の作曲家への言及がある。

ブログ「ブラームスの辞書」が、本尊のブラームスそっちのけで、バロックを特集したとしても、ブラームスのご加護は変わらないと確信している。

さらには、本日この記事を公開したことにより、ブログ「ブラームスの辞書」は2005年5月30日の開設から4600日連続記事更新となる。

あけましておめでとうございます。

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