ドシラソミファソド
グールドのDVDは、手元に楽譜を置いて参照しながら見ると、楽しさが増幅する。
まずは、ゴールドベルク変奏曲冒頭の低音主題だ。ト長調の移動ドで読んだもので、実音は「G-Fis-E-D-H-C-D-G」だ。バッハもお気に入りだと見えて、これを主題とする14のカノンを書いている。20世紀になってからの発見でBWV1087という大きな番号を背負っている。ゴールドベルク変奏曲の華麗な姿に慣れている耳には渋く感じられるが、魅力的だ。
さてさて試してみるといい。この変奏主題を耳で追いながら、グールドのDVDを見る。気のせいかやはりというかグールド自身こちらも大切にしている気がする。
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