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カテゴリー「156 シャコンヌ」の25件の記事

2019年7月19日 (金)

シャコンヌの花束2

黙って「シャコンヌ」と言えば、バッハの無伴奏ヴァイオリンのニ短調を指すかのような錯覚がいかに不当かを我が家所有のCDを頼りに検証する。我が家にあるCDからバッハ以外のバロック作曲家の手による「シャコンヌ」を抽出列挙する。「シャコンヌ」との区別があいまいな「パッサカリア」も集計することにした。

<シャコンヌ>

  1. ヴィターリ ト短調
  2. ヴェラチーニ ソナタアカデミッシェ12番ニ短調 第4曲 
  3. エルレバッハ ソナタ第3番 イ短調 第4曲
  4. コレルリ ソナタop2-12 
  5. パーセル ト短調Z7305
  6. パーセル ト長調Z807
  7. ブロウ ト長調
  8. パッヘルベル 組曲第4番ホ短調第6曲
  9. パッヘルベル 組曲第5番ハ長調第4曲
  10. パッヘルベル ニ長調
  11. パッヘルベル ハ長調
  12. ペッツェル 変ロ長調
  13. ヘンデル ト長調 HWV435
  14. ムファット ト長調 「調和の捧げもの」組曲5番より
  15. ムファット ト短調
  16. リュリ ト長調 オペラ「フェートン」からト長調

<パッサカリア>

  1. ヴァルター ホルツルス・ケリクス第7番ニ短調
  2. ヴェラチーニ ソナタアカデミッシェ12番ニ短調 第1曲
  3. ビーバー ト短調
  4. ヘンデル チェンバロ組曲HWV432ト短調より第6曲
  5. マイヤー ト長調
  6. マリーニ ト短調op22

 

 

2019年7月13日 (土)

どうした風の吹き回し

先に公開した記事「シャコンヌの花束」は、バッハ作曲「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第二番」の第5曲「シャコンヌ」の所有CDの一覧だ。この中に2度現れるプレイヤーが一人いる。シェリングさんともう一人ウィーン生まれのヴァイオリニスト、ベンヤミン・シュミットだ。

いやはや謎が多い。1994年と1999年に「無伴奏ソナタとパルティータ」全6曲を2度スタジオ録音している。これだけでもあまり見かけない。ライブがCD化されることを除けば、複数回しかも全曲のスタジオ録音は珍しかろう。1994年はRシューマンによるピアノ伴奏付与版だ。1999年がオリジナルの無伴奏版。つまりこの人、オリジナル全曲録音の前に、ピアノ伴奏付与版を先に全曲録音しているということだ。

一度お話をうかがいたいものだ。

 

 

2019年7月12日 (金)

シャコンヌの花束

ブラームスがピアノ左手1本用に編曲したバッハのシャコンヌを知るずっと以前から、大好きな曲だった。シェリングのLPをお年玉をはたいで買い求めた中学時代から、ずっと好きだったこともあって、我が家にはかなりCDが所蔵されている。本日は録音年代順にそれを示す。

  1. 1942 Bronisraw Huberman 14歳の時ブラームスの前で協奏曲を演奏した人。ひとまず話のタネに。
  2. 1948 Georges Enesco いろいろ突っ込みどころが多くて楽しい。
  3. 1950 Zino Francescatti  蝶が舞うようなポルタメントがときどき。
  4. 1952 Jascha Heifez キレッキレ。
  5. 1955 Henryk Szeryng スタンダードに先行するが十分魅力的。
  6. 1957 Yehudi Menuhin う~ん。
  7. 1960 Arthur Gumiaux 透明感あふれる。
  8. 1960 Josef Szigeti シゲティ好きとしてははずせぬ。
  9. 1967 Henryk Szeryng 最初に買ったシャコンヌ。当時はLP。
  10. 1970 Josef Suk 充実の作品解説。
  11. 1973 Mathan Milstein よかよか。
  12. 1974 Leopold Stkowski(Orch) 編曲者本人の指揮。録音時92歳。
  13. 1974 Felix Ayo イムジチのコンマス。
  14. 1975 Gustav Leonhardt 演奏者本人によるチェンバロ編曲。ト短調。
  15. 1976 Salvatore Accard  実は地味に気に入っている。
  16. 1980 Gidon Kremer 流れよりも言いたいことが優先。
  17. 1981 Sigiswald Kuijken バロックヴァイオリンの大家。充実の作品解説。
  18. 1981 Ruggiero Ricci 突っ込みどこ満載で楽しい。 
  19. 1985 Karl Suske 気に入っている。
  20. 1987 Itzak Perlman 意外に普通。
  21. 1990 Seiji Ozawa (Orch) arr Hideo Saito オケ編曲。
  22. 1993 Christian Tetzlaff キビッキビのジークがいい。
  23. 1993 Viktoria Mullova 古楽器かと思ったくらい。
  24. 1993 Skipi Sempe チェンバロ。
  25. 1994 Benjamin Schmid(mit pf)arr.R.Schumann この人原曲の前にこれを録音!
  26. 1994 Louis Demetrius Alvenis(pf)arr.Brahms ただ一人「5つの練習曲」全曲収録。
  27. 1995 Vito Petersoster(Vc) チェロがうまいのだとは思うが・・・・・。
  28. 1995 Detref Klaus(pf)arr.Brahms ブラームス版ではもっとも好き。
  29. 1996 Anator Ugorski(pf)arr.Brahms
  30. 1997 Hilary Hahn 録音時17歳。JKのシャコンヌ舐めるべからず。
  31. 1998 Rudolf Gaehler(baroqueVn) 曲弓での演奏。
  32. 1999 Benjamin Schmid やっと伴奏抜き。
  33. 1999 Eliot Fisk ギター版。
  34. 1999 Rachqael Pogder(baroqueVn) 癒し系。
  35. 2000 Nobuko Imai(Va) チェロで弾かれるよりよい。
  36. 2000 Christoph Poppen  合唱付きもあるよ。
  37. 2000 Tomoko Kato  実は気に入っている。
  38. 2001 Marie Josef Jude(pf)arr.Brahms 
  39. 2003 Rainer Kuechl 鍾乳洞の中で演奏してるみたい。
  40. 2004 Mayako Sone チェンバロ。
  41. 2004 Julia Fischer ピアノもすごいらしい。
  42. 2005 Urara Sasaki(pf)arr.Bousoni ブラームス編に比べると派手。
  43. 2006 Antoine Tamestit(Va) パルティータ2番全曲です。ヴィオラ版最上。
  44. 2006 Sigrid Kuulmann フィンランドの女子。よか。
  45. 2007 Janine Jansen むしろ併録のインヴェンションがいい。
  46. 2008 Alina Ibragimova 二刀流女子。
  47. 2008 Helene Grimaud (pf)arr.Bousoni ブゾーニ編曲の割にはしっとり。
  48. 2009 Isabelle Faust 今を時めく。
  49. 2009 Ludvico Tramma(mit pf)arr.Mendelssohn あっと驚くメンデススゾーン編。
  50. 2009 Kristof Bratti ドイツの若手らしい。
  51. 2010 Sigrid Kuulmann エストニアの女子。実は気に入っている。
  52. 2010 Sayaka Shoji 女子の時代。
  53. 2014 Enrico Onofri ブックレットがブラームスに言及。
  54. 2014 Markku Luolajan Mikkola(Baroque Cello) チェロで弾かん方がいいかも。
  55. 2014 Jean Roneau ブラームス編をチェンバロで!
  56. 2015 Minako Tsukatani オルガン版!

おバカなコレクション。

 

 

 

 

     

 

 

 

 

2019年7月11日 (木)

シャコンヌのオルガン編曲

塚谷水無子先生のCDにシャコンヌのオルガン編曲が入っていた。ご自身の編曲だ。2015年の録音。

いやいや、しばらくオルガンに浸した耳にはすんなり入って来る。問題ない。

オルガン特有の音圧で違和感がない。

2019年7月10日 (水)

シャコンヌの尻尾

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の5曲目、てゆーか「シャコンヌ」の話。一番最後の音は「D」だ。そしてそのひとつ前の音も「D」になっている。「レレー」と聞こえる。まあ、エンディングだということもあって、奏者によっては大きくテンポが緩んでいるので「レレー」どころではなく、「れーーーれーーーーーーーーーー」くらいに聞こえることもある。

この連続する「D」はデジャブだ。

どこかで聴いたことがあるのだ。それはきっとパルティータ第1曲「アルマンド」の冒頭だ。アルマンドは、アウフタクトで立ち上がるお約束がある。ここでも例外ではない。シャコンヌの尻尾と同じ連続する「D」で立ち上がる。デジャブの原因はきっとこれだ。音の高さまで完全に一致する「D」だ。

フィナーレに置かれたシャコンヌの尻尾は、第一曲アルマンド冒頭のエコーと聴こえる。

2019年7月 9日 (火)

シャコンヌの前

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番の5曲目にあるのがシャコンヌだから、「シャコンヌの前」と言えば第4曲の「ジーク」ということになる。重音奏法てんこ盛りのシャコンヌと対照的に、こちらジークには一度も重音奏法は現れない。基本的には16分音符の音の連なりになる。

シャコンヌのCDを集めていれば自然に集まってしまうのだが、実は気に入っている。重音無しにハイテンポで駆け巡ることで、続くシャコンヌとの対比を演出しているようにも聴こえる。楽曲の構造としては「AABB」なのだが、リピート記号を順守するしないの選択肢が演奏者側にあるので、演奏時間がまちまちになっている。

 

 

2019年7月 7日 (日)

ブラームスバロック

ブログ「ブラームスの辞書」でバロック特集開催中の今、ぴったりのCDがある。

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ピアニスト、デトレフ・クラウス教授のCDでタイトルがそのものずばりの「ブラームスバロック」だ。

  1. バッハ・ブラームス編曲 左手のためのシャコンヌ
  2. グルック・ブラームス編曲 ガヴォットイ長調
  3. ブラームス 弦楽六重奏曲第1番 第二楽章ピアノ版
  4. ブラームス ヘンデルの主題による変奏曲

作品の選択に隠しテーマ「クララ」があることは大変印象的で、演奏も申し分ない。1番のシャコンヌは同曲の演奏としてもっとも気に入っている。2番のガヴォトは超癒しだ。グルックは1714年生まれ。バッハの次男カールフィリップエマニュエルと学年違いの同い年で、没年も1年違いの彼をはたして「バロック」扱いしていいのか疑問もあるが、「こまけーこたあいいんだよ」と言われそうだ。

他にもいろいろ興味深い。CDのトラックが1曲1トラックになっている。変奏曲の個別の変奏に1トラックあてるCDが多い中異例だ。

3番目、ブラームス自身が自作をピアノ独奏用に編曲してクララ・シューマンに献じた作品だが、これの何がバロックなのだろう。

 

 

2019年7月 4日 (木)

さっそく発見

記事「シャコンヌをブラダスへ」で「左手のためのシャコンヌニ短調」をブラダスに取り込むと宣言した。あまり長い曲ではないので、もう取り込みは終わっている。バッハのオリジナルの雰囲気をピアノの左手一本に転写する際のブラームスの心のありようが用語使用面にどう反映しているか探るのが狙いだ。いつものようにペダル関連の表示を対象外としてカウントすると34種類88個の用語が記載されている。このうち他のブラームス作品には一切現れず、この編曲にだけ出現する用語が下記の通り5種類ある。

  1. legato ma leggiero 100小節
  2. p e molto leggiero 96小節
  3. piu p ben legato sempre 76小節
  4. sempre f e ben marcato 65小節
  5. sforzando molto 239小節

このうちの5番目「sforzando molto」は「ブラームスの辞書」に載っていない。元々作品番号のある作品に対象を絞ったが、興味深いケースについては適宜収録という姿勢の反映だ。つまり上記の1から4までは執筆時の私自身が「興味深い」と判断したために「ブラームスの辞書」に収録されたということだ。

この5件、全てブラームスらしいのに5番目だけ落とすとは恥ずかしい。それにしても「収録を作品番号のある作品に絞る」とは、横着な判断をしたものだ。

2019年7月 3日 (水)

シャコンヌをブラダスヘ

著書「ブラームスの辞書」執筆のデータ的基礎としてブラダスが存在することは既に何度か述べてきた。ブラームス作品の楽譜上に出現する音楽用語をエクセル入力した代物だ。エクセルの行数にして22000を数える。執筆を終えた今でも宝物だ。

一方でブラダスには弱点もある。「ブラームスの辞書」の執筆方針から反映されたものだ。データ収集の範囲を「作品番号のある作品」に限ってしまっているのだ。この制約により、以下の諸作品がブラダスから漏れていた。「ブラームスの辞書」刊行後、ブラダスへ追加入力を実施してきた。

  1. ハンガリア舞曲
  2. ドイツ民謡集
  3. FAEソナタ
  4. ピアノ三重奏曲第一番初版
  5. ピアノ三重奏曲イ長調
  6. ピアノ四重奏曲第1番管弦楽版-シェーンベルグ編

バッハのシャコンヌの左手用編曲版をブラダスに取り入れることにする。原曲は無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータニ短調BWV1004の終曲だ。バッハのオリジナルは音楽用語的には無垢である。これを左手のためのピアノ曲にと転写するにあたってブラームスがどんな用語を配置したのか調べるのだ。興味深い結果が得られればブログで言及する。

 

 

2019年6月27日 (木)

始祖としてのジョゼッペ・コロンビ

イタリア・モデナのヴァイオリニスト・作曲家。1634年生まれで1694年に没した。17世紀イタリアにおいて無伴奏ヴァイオリン作品作り手としては、ほぼ唯一の存在と目される。

バッハのシャコンヌに象徴される「無伴奏ヴァイオリン作品」は、ヴァイオリンの故郷イタリアではむしろ異端であり、通奏低音を伴うのが普通だった。

「無伴奏ヴァイオリン作品」は、残された作品群から見て、ほぼドイツにおいて考案発展されたと考えられる。ドイツ特産品と考えていい。しかし、またその一方でバッハだけの功績と思い込んではいけない。バッハは明らかにその到達点、頂点を形成していいることと合わせて肝に銘じておきたい。

 

 

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