シシリアーノ
BWV1017、バッハのハ短調ヴァイオリンソナタの第一楽章冒頭に「Largo」とは別に「Sicliano」と書かれている。この標記実は一般的ではない。新バッハ全集には書いていない。一部の写本にのみある記載だ。
そもそもシシリアーノは舞曲で、こうしたソナタの冒頭にはあまり出てこない。テンポといい拍子といい調といい言われてみればたしかに「シシリアーノ」なのだが、新バッハ全集の編者たちはそんなことは認めないのだ。「舞曲排除」がソナタの掟なのだ。
先般紹介した「バッハを弾くためのバロックダンス」という本は、文字通りバッハ作品に現れる舞曲のことが事細かに列挙されるが、なんと「シシリアーノ」は掲載されていない。
だから、インターナショナル社の楽譜の参照元がとても気になる。表紙の記述の混乱といい、これは旧バッハ全集の標記が反映しているのかもしれない。








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