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カテゴリー「159 カンタータ」の81件の記事

2024年4月21日 (日)

泣き、歎き、憂い、怯え

「Weinen,Klagen,Sorgen,Zagen」BWV12は復活祭第3日曜日用。イエスが十字架にかけられる前に弟子たちに予言する話。「近々私を見なくなるが、またすぐ現れるだろう」と。「あなた方は泣いて悲しむだろうがすぐ喜びに変わる」云々。女性の出産の話をまじえた説教だ。

BWV12はワイマール時代の作品。1714年4月22日初演となっている。冒頭、深い悲しみに包まれた短調が印象的だ。暗黒から光明と進行するが、その転換点に置かれているのがバスのアリアだ。リヒター盤ではディースカウ先生の出番になっていないのが不思議なくらいの重要な位置付けだ。

 

2024年4月16日 (火)

ホッター先生ごめんなさい

「Ich habe Genug」BWV82の聴き比べファイルを作った話はすでにしてある。

我が家所有の同作品のCDをもれなく列挙した。つもりだったが、漏れがあった。ハンスホッター先生のCDだ。このCD冒頭にこのBWV82が収録されているのだが、そのあとブラームスの「4つの厳粛な歌」があったせいか、我が家のラックではブラームスの歌曲の位置におさまっていた。先の聴き比べファイル作成のときに見落としていた。

BWV82などバッハ先生のカンタータの余白に「4つの厳粛な歌」を収録するのは、ディースカウ先生にも見られた。

偶然とは思えない。

 

2024年4月14日 (日)

イスラエルの牧者よ耳を傾け給え

復活祭後第二日曜日用には「Du hirte Israel hore」BWV104である。「イエスはよき羊飼い」云々のお説教の後に演奏される。

まず目につくのはオーボエ族の総動員だ。オーボエ本体についで、オーボエダモーレとオーボエダカッチャが続く。「愛のオーボエ」と「狩りのオーボエ」だ。

特にだ。第5曲バスのアリアは、愛のオーボエを従えたフィッシャーディースカウ先生の子守歌とも聞こえる。

2024年4月 7日 (日)

死人の中より甦りしイエスを覚えよ

復活したイエスが弟子たちに手とわき腹を見せる云々。「Halt im Gedachtnis Jesum Christ」BWV67だ。

聴きどころは2つ。まずは、ペーター・シュライヤー先生がオーボエダモーレを従えて歌う第2曲のアリア。

で、第5曲はバスと合唱のためのアリア。ディースカウ先生の独唱がイエス様で、合唱が人々という構成だが、複数の拍子が同時に鳴るという凝った作り。3拍子と4拍子が巧妙にせめぎ合う。

2024年4月 4日 (木)

復活祭オラトリオ

BWV249を背負う。およそ半分は羊飼いのカンタータからの転用と目されている。独唱4名の対話体という特異な性格。などど理屈が先走ってもいけない。復活祭用のカンタータとはまた別の深い味わいがある。

2024年4月 2日 (火)

平安汝にあれ

「Der Friede sei mit dir」BWV158は復活祭3日目用。いわば復活祭三が日の最終日だ。自筆譜が失われていることで、いろいろ議論の余地があるとされている。そもそも初演日が怪しいらしい。もともと2月2日「マリア清めの祝日」用に作られていたのを、2曲差し込んで改変したとか云々。復活後弟子たちの前に現れたイエスの言葉である。

なんと申しても第2曲、ソプラノ合唱に溶け込みきったディースカウ先生が美しい。独奏ヴァイオリンとの絡みと合わせて必聴。全4曲のうち3曲にバス独唱がある。BWV82ほどではないがバスの見せ場。

2024年4月 1日 (月)

我らとともにとどまり給え

「Bleib bei uns,denn es will Abend werden」BWV6は復活祭第2日目のカンタータ。つまり月曜日用だ。ディースカウ先生の出番は第4曲のレチタティーボのみだが、アルトとテノールの芳醇なアリアが聴き所。ほかに第3曲のソプラノのコラールはバッハ自身がオルガン独奏用に編曲してシュプラーコラールの5番目に収録されている。

コラールの骨格を独唱が装飾する感じ。

2024年3月31日 (日)

キリストは死の縄目につながれたり

やっとたどり着いた。今日はイースター。「Christ lag in Todesbanden」BWV4の話が出来る。ルター作のコラールに基づく事実上の変奏曲。パッヘルベルからの影響も取り沙汰される。ライプチヒ着任以前の初期カンタータ。

ウイーンジンクアカデミーの指揮者だった時代、ブラームスは本作を演奏会で取り上げていた。

全8曲すべてが「ハレルヤ」で終わる。

なんといっても推しは第6曲バスのアリアだ。「der Wurger kann uns nicht」のところ。ヴァイオリンの16分音符を従えた11拍分の伸ばし。あたりを打ち払う、黄門様の印籠的なフレーズ。ほどなく「ハレルヤ」の連呼で曲を結ぶ。全曲のヤマ。

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またもまたも盤石なフィッシャーディースカウ先生の見せ場。

2024年3月30日 (土)

バッハの受難曲

そもそもバッハは生涯に5つの受難曲を作曲したことになっているらしい。

ひとまず4つはすぐわかる。BWV244がマタイ、以下BWV245がヨハネそして、247がマルコという具合。欠番の246は今では偽作と判明しているルカ受難曲だ。

先に購入した「BWV3」にも巻末にそれらについて記載がある。ルカ受難曲については、ブラームスは親友でバッハ学者のシュピッタに食ってかかっている。「もし、真作だとするならきっとバッハが赤ん坊のころの作品に違いない」と皮肉を交じりにつっかかる。

BWV246という番号が附番されているのは、真作ではないと判明したのがBWV1の発刊後ということだ。

2024年3月25日 (月)

暁の明星はいと美しきかな

はえあるBWV1である。オリジナルは「Wie schon leuchtet der Morgenstern」という。マリアの受胎告知用のカンタータはこの作品のみ伝わる。タイミング的に枝の日曜日と重なりやすく、復活祭の前1週の間にこの日が来ると、本曲の演奏は枝の主日に差し替えられた。バッハの時代からいろいろ工夫されていたようだ。とりわけ本曲初演の1725年は3月25日と枝の主日が重なるという巡りあわせだったという。

同曲にはバスの出番がある。第4曲のレチタティーボだ。トラックの時間にして1分19秒でしかないが、先に作成したフィッシャーディースカウ先生の手製アリア集の冒頭に収録されている。

これに続く第5曲アリアはテノール・ペーターシュライヤー先生の見せ場。

 

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