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    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

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カテゴリー「172 ヴァイオリン」の24件の記事

2017年2月19日 (日)

カレル橋のヴァイオリン弾き

聞いてはいたが実際に出会えて感激。

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カレル橋の上でのパフォーマンス。雑踏の中清らかな音色に引き寄せられた。演目はなんとなんと「カヴァレリアルスティカーナ」間奏曲。思い入れのある曲だから心にしみた。とても寒いのが左手の手袋でわかる。開かれたヴァイオリンケースの中にコインがいくつかたまっている。コインを入れようと近づくとCDが目に入った。ジャケットを見て演奏者本人のCDだとわかったから即購入。10ユーロだ。内容はよくあるヴァイオリン小品集で、日本の店で見かけても絶対に買わないハズだが、チップ代わりに奮発したら、超よろこんでくれた。

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帰国後再生した。ヴァイオリンの音が太くて暖かい。定番が10曲ほどだがとても癒される。買ってよかった。

2017年2月16日 (木)

プラハでバッハ

城壁沿いにカレル橋に向かって舞い降りる坂の途中だった。大みそかだというのに結構な人出。大統領府へのセキュリティーチェックのせいもあり、かなりな人ごみの中、不意に覚えのあるメロディーが流れてきた。「G線上のアリア」だ。

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12月28日に出発して以来、3日ぶりとなったバッハ。「G線上のアリア」は、伴奏のないアカペラなのだが、骨太で清らかなバッハだった。

2016年3月31日 (木)

ハンス・ミリエス

ハンス・ミリエス(Hans Millies1883-1957)は、ヴァイオリニスト、指揮者、作曲家の肩書きを持つ音楽家。ベルリン高等音楽院に学んだというだけでもありがたいのに、ヴァィオリンをヨアヒムに師事したとあっては、そのご利益たるや半端ではない。

1910年、彼は上海租借地のオーケストラにコンサートマスター兼副指揮者として招かれる。1914年には第一次大戦の勃発とともに青島に出征するがそこで、租界オケの仲間4人とともに捕虜になってしまい日本にやってくる。やってきた先は千葉県習志野市にあった捕虜収容所だ。仲間は散り散りになるが、徳島坂東に送られた2人が第9交響曲日本初演に携わることになる。

おそらく1000名程度の捕虜が1919年まで収容されていた習志野で彼は弦楽四重奏団を組織し、やがてオーケストラも出来上がる。習志野捕虜オーケストラの指揮者あるいはコンマスとして運営を取り仕切った。確認されているだけでの10回くらいは演奏会を開いている。

このオケがブラームスを取り上げた事実がなかなか確認できないが、ヨアヒムの直弟子が指揮者だったというだけで満足した気になっている。

2015年12月 6日 (日)

G線仕様

ヴァイオリンソナタ第2番のフィナーレ第四楽章の第一主題のお話。ヴァイオリンG線の第一ポジション人差し指で取る低い「A」から深々と、まさに深々と立ち上がる。ピアノの右手のどの音よりも低い音だ。ブラームス特有の息の長い旋律はG線最適の音域を動く。「sul G」の指定こそないが、腕に覚えのヴァイオリニストがここをむざむざD線で弾くとは思えない。

途中ピアノの合いの手を挟みながらかれこれ34小節まではG線しか使わないと思われる。とりわけ6小節目に出現する「E→Cis」の6度跳躍はおいしい。ここの弾きっぷりは見せ場の1つで、演奏家ごとに聞き比べると退屈しない。
53小節目から主題再帰までの9小節間もまたG線の見せ場だ。
ヴィオラで演奏したCDにときどき出会う1番に対して、2番をヴィオラで弾いたCDにはお目にかかれない原因のひとつがこのG線仕様ではないかと思っている。ここフィナーレの冒頭をヴィオラがG線で弾いては台無しだと、私でも思うから古今の名演奏家たちはヴィオラでの演奏を控えているのだろう。

2015年10月28日 (水)

イタリアンショック

いやはや、たまげた。私はショップに出かけた際、ブラームスのヴァイオリンソナタのCDが陳列されているあたりを一通り眺める癖がついている。最近ちょっとない発見をした。即買いだった。

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータニ短調の終曲。というより「シャコンヌ」と申した方が早い。ブラームスが右手を脱臼したクララのためにピアノ左手用に編曲したことでも知られている。ピアノ伴奏が隅々まで普及したロマン派時代には、「無伴奏」という形態自体がある種のストレスだったと見えて、わざわざピアノ伴奏を付与する試みが見られた。ロベルト・シューマンによるピアノ伴奏付与したCDは既に入手済みだったが、このほど「シャコンヌ」のピアノ伴奏付編曲のメンデルスゾーン版を収録したCDを発見した。

メンデルスゾーンは忘れられていたバッハの再発見に道を開いた人物。マタイの蘇演の指揮者だ。バッハ協会設立の当事者でもある。つまり当時最高のバッハの権威だ。その人の編曲によるピアノ伴奏付与には本当に興味深い。

ヴァイオリニストは、あのシャコンヌをまるまる弾いている上に、メンデルスゾーンのピアノ伴奏がかぶっている。あのシャコンヌに伴奏を施すとはいい度胸をしている。現代では考えられぬ仕打ちだが、どうしてどうして真剣だ。

演奏はヴァイオリンがルドヴィコ・トラムマ、ピアノ、フラメッタ・ファッチーニ。おそらく二人ともイタリア人だ。

そうそう、そのシャコンヌの前にブラームスのヴァイオリンソナタ第1番ト長調が収録されている。よりによってイタリア人の試みとは恐れ入る。バッハとメンデルスゾーンの関係なら、よく知られてもいる。だからシャコンヌの後にはメンデルスゾーンのヴァイオリンソナタが収録されている。バッハ-メンデルスゾーンのコンビにブラームスを持ってくるとは、大した見識だ。

2014年6月18日 (水)

第3次カテゴリー改訂

2009年11月に第2次カテゴリー改訂を実施した。カテゴリー番号の3桁化を含む大改訂だった。あれから5年を経た今、第3次カテゴリー改訂に着手した。

改訂の柱は以下の通り。

カテゴリー「205交響曲」を細分化する。現状同カテゴリーは、ブラームス以外の作曲家の交響曲までも含んでいる。少々雑多な印象だ。2033年5月までの継続、読者と何よりも私自身の利便を考えると、放置するには忍びない。当面は交響曲に的を絞るが、今後暇を見てコンチェルトや室内楽に範囲を広げる。

ということで今回下記の通り、カテゴリーを新設した。

  • 231 交響曲第1番
  • 232 交響曲第2番
  • 233 交響曲第3番
  • 234 交響曲第4番

鉄道特集真っ只中、いかにも唐突なこの記事には理由がある。次女がブラ4に挑戦すると知った今、それを応援するための展開を取り急ぎ準備することとした。この記事、昨夜次女マイスタージンガー前奏曲ファーストヴィオリン初練習を聴きながら書いた。

切ないくらい嬉しい。

2013年3月19日 (火)

ヴァイオリンの森

記事「地名樹種」を今一度ごらんいただきたい。地名に残存する樹種をアルファベット順に列挙した表だ。その1番目「Ahorn」と8番目「Fichite」が本日の主役だ。

ヴァイオリンの表板に使われるのが「Fichite」(ドイツとうひ)で、ネックと裏板に用いられるのが「Ahorn」(かえで)である。もうひとつ欠かせない樹種は指板に使用する「黒檀」で、ドイツ語では「Ebenholz」という。この黒檀だけはドイツで産出せず輸入に頼っているらしい。だから地名に反映していないというシンプルで、シャープなオチ。

2012年12月16日 (日)

病院訪問

昨日恒例の出張演奏会があった。大小合わせて年間20回くらい演奏を披露する機会がある次女たち高校オケだが、そのいくつかは福祉施設や病院への訪問演奏だ。後援会役員としてこれに同行してきた。

  1. ハチャトゥリアン 「仮面舞踏会」ワルツ
  2. 「聖しこの夜」
  3. アンダーソン 「シンコペーテッドクロック」
  4. アンダーソン 「そりすべり」
  5. 「ふるさと」
  6. 「ラデツキー行進曲」

病院のエントランスホールでいつも通りの楽しいステージ。「金賞目指して一直線」というガチガチのコンクールも結構だが、彼女らの本質はむしろ本来こちらの癒し系だ。

「聖しこの夜」の後にプレゼントタイム。生徒たちから参列者の皆様お一人ずつにクリスマスカードの贈呈があった。もらい手の方が多いので、生徒は一人複数枚を手作りした。我が家の次女は7枚製作したらしい。先般の期末テスト前の部活停止期間中に、色画用紙、色鉛筆、色セロハン総動員で工作に励んでいたのはこのためだった。「カード完璧テストグダグダ」の可能性は低くない。

今日はこれから弓の毛替え。

弦楽器にとって弓の毛は消耗品。馬のしっぽの毛だ。次女たちのオケは練習量が多いのですぐヘタってしまう。前回の交換は忘れもしない9月29日。楽器ショップに行くために慣れない駐車場に入れようとして、買ったばかりの車のバンパーを損傷してしまった。最近のクルマはカッコ優先で、フロントグリル一体型のバンパーだから目の玉が飛び出るような修理費がかかった。車両保険に入っていてこれほどありがたかったことはない。

バンパーの修理費に比べればたいしたことはないのだが、毛替えはオケ入団後もう5回目だ。おおよそ4ヶ月に1回のペースだが、年末のオケフェスと、年明け早々のふくだもなのために少々早めだが思い切って張り替える。

それから選挙。長男とうとう選挙デビューだ。

 

2011年3月 9日 (水)

夢のかけら

我が家に子供が3人いるのにはがある。ブラームスのピアノ五重奏曲を家族で演奏するためだ。亡き妻はピアノで私がヴィオラだから、子供3人でヴァイオリン2本とチェロを受け持てばいいと考えた。次女が生まれたとき「第二ヴァイオリン」が生まれたと喜んだ。その後妻の死もあって計画は大きくつまづいた。長男はチェロなんぞに見向きもしなかったし、長女は8年のヴァイオリンよりもバドミントンを選んだ。だから、今もトロンボーンやヴァイオリンに接している次女は、我が家の「夢のかけら」だ。

昨日その次女が志望校に合格した。

公立高校は、前期後期の2度チャンスがある。前期はここを受けて不合格だった。後期にどこを受けるか親としては超悩ましかったが、次女はすいすいと予定のここを受けた。親としては経済的な事情もあって何とか公立にと思っていたかから、後期は安全運転で行って欲しいという面もあったが、次女は断固オーケストラのある学校にこだわった。少なくとも自分の偏差値に合わせて通学可能圏から選ぶという発想はなかった。高校オケでヴァイオリンをやりたいという強い意思の裏返しだ。親としてこれほど嬉しいことはないのだが、ハラハラドキドキも一様ではなかった。

私が大学入学後はじめてヴィオラに取り組んだ年齢より3つも若いのに、11年のヴァイオリン経験者として高校オケの門を叩く。「夢のかけら」の逆襲にブラームスのご加護を。

佳境にさしかかった初版特集に割って入るほどの嬉しさ。

2010年12月23日 (木)

目が点

今や死語か。たいそう驚いた様子を形容するが、狼狽も混入していそうだ。

CDショップで目が点になったまま立ちつくした。バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータにピアノ伴奏を付与したCDを発見した。編曲したのはロベルト・シューマンだった。声も出ない。2枚組3990円を後ろ髪引かれつつ購入。ハズレだった場合の落胆も考えたが、怖い物見たさには勝てなかった。シューマン編曲でなければ買っていないだろう。

詳しいことが判らないが、どうやらヴァイオリンのパートはそのままにしておいて、ピアノパートを付け加えているようだ。思っていたより普通。何もしていないとは申さぬが、シューマンのピアノ曲や室内楽でのピアノパートを想像してはいけない。「節度ある」と表現できる範囲にとどまっている感じだ。要所要所で和音の輪郭をくっきりと指し示している感じがする。バッハがうっすらと仄めかした和音進行を「こうでしょ」と言って種明かししているような印象。ヴァイオリン独奏では、聴き取りにくい隠れ声部が、ピアノであっさりと提示されていて驚かされた。「シューマンにはこう聞こえていたのか」という発見に近い。いくつか出現するフーガの冒頭でピアノを重ねていたらどうしようかとも思っていたが、杞憂だった。

ホ長調のガヴォットなどはピアノで伴奏されても違和感が無い。根を詰めた仕事の時、BGMでさりげなく流されたらスルリと入ってきかねない。

もしかするとベンヤミン・シュミートというヴァイオリン奏者、上手いような気がする。独奏で音楽を作るのと違ってピアノとのアンサンブルも意識せねばならない分、余計な苦労もあると思うが、微塵も感じさせない。

シャコンヌのピアノ編曲にあたり右手の参加を封じたブラームスとの個性の対比が面白い。

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