チューバ
コミック「のだめカンタービレ」17巻の表紙はチューバだった。
「Tuba」と綴る。金管楽器の低音担当だ。ある意味管楽器の王者である。「管」を意味する「Tube」(チューブ)と語源が重なっている。
ブラームス作品では意味ありげな用いられ方をしている。
- 交響曲第2番op73 1877年
- 大学祝典序曲 1880年
- 悲劇的序曲 1880年
上記3曲にのみ出現する。交響曲、協奏曲を含む管弦楽13曲のうちわずか3曲で用いられるだけなのだ。1877年から1880年の4年間に集中しているように見える。
さて、木管楽器での最低音担当はコントラファゴットである。チューバとの出番の棲み分けで面白い現象がある。コントラファゴットのある作品は以下の通りである。
- ハイドンの主題による変奏曲op56
- 交響曲第1番op68
- 大学祝典序曲op80
- 交響曲第3番op90
- 交響曲第4番op98
コントラファゴットとチューバがともに用いられているのは大学祝典序曲だけだ。協奏曲には姿を現さない点チューバと同じだが、どうやらこの両者共存が避けられている感じである。
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