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カテゴリー「194 打楽器」の4件の記事

2017年8月13日 (日)

tr

楽譜中特定の音符の上または下に「tr」と書かれていることがある。普通は「トリル」だ。「記譜された音と音階上一つ上の音を急速に交代させ続けよ」という意味だ。

ところがティンパニのパートに出現するとこの定義ではたちまち行き詰まる。この記号を見たティンパニ奏者は、記譜された音を連打する。事実上の「トレモロ」だ。スペルに遡れば「トリル」も「トレモロ」もどちらも「tr」でよいのだが、楽器の構造上両方可能な弦楽器では「トリル」をするのが普通だ。

あまり話題にならないが何か決まりでもあるのだろうか。

2012年2月 4日 (土)

Pauken

ドイツ語でティンパニのことだ。いつも一対で用いられるから複数形になっている。単数なら「Pauke」ということになる。一方これを「pauken」という動詞だと見ると、「叩く」という意味になる。当たり前のことだが辻褄が合っていて嬉しい。

ところが「pauken」は口語で「決闘する」の意味もあるのだ。特に学生同士の決闘を意味するらしい。2月2日の記事で話題にした「決闘に立ち会う医学部系学士会員」は「Paukarzt」だった。「Paukant」は決闘の当事者のことだし、「Paukboden」は決闘場のことだ。なるほど「pauk」は決闘の意味があると判る。「Paukerei」になると「決闘」という意味と同時に「ガリ勉」という意味になる。

2012年1月23日 (月)

軍楽隊の編成

実はドイツでは我々が日常親しんでいるクラシック音楽業界と平行して、ミリタリーマーチの世界が音楽界に並存している。一部クラシック系音楽との交流も起きているようだ。強国プロイセンの軍隊には行進曲の伝統があったのだ。

さて、我がブログの主人公ブラームスは軍隊系のマーチを遺してはいないが、それらの知識には事欠かなかったというささやかな証拠がある。親友にして大出版社の経営者ジムロックの証言だ。

大学祝典序曲の出版をめぐるブラームスとのやりとりの中で、ジムロックはブラームスに大学祝典序曲を軍楽隊の編成で出版するように薦めたという。もちろん結論から申せばこの話は却下になっているのだが、興味深い。

周知の通り大学祝典序曲はブラームスの管弦楽作品の中では、使用楽器の幅がもっとも広い。特に管楽器と打楽器の見本市だ。ジムロックはこの作品がブラームスの通常の管弦楽に無い特徴をもった編成だと瞬時に見破って、軍楽隊の編成を提案したと思われる。現行の大学祝典序曲の編成から弦楽器を省けという意味だ。

別人の編曲で恐縮だが1889年になって軍楽隊用の編曲版が出版されている。ブラームスの管弦楽曲で軍楽隊版が存在するのは大学祝典序曲だけである。

2005年6月26日 (日)

金管打抑制

金管楽器、打楽器のダイナミクスを周囲の楽器より抑え目に設定する特性を指す。

金管楽器やティンパニになかなか「ff」を許可しない傾向や、弦楽器や木管楽器より一段抑えたダイナミクスを指定する傾向を含んだ表現である。

金管楽器の中でも序列が存在し、「ff」にありつきにくいのはトランペット、トロンボーン、ホルンの順である。ホルンはこうした忍従を強いられる反面、驚異的な出番も用意されるなどブラームス独特の感覚を垣間見せる。弦楽器内ではコントラバスにもこうした傾向がある。

ブラームスが「大きな音のする楽器」を認定していた可能性を提起したい。

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