タールベルク
Sigismund Thalberg(1812-1871)はスイス生まれのピアニスト。1歳年長の「ピアノの魔術師」ことフランツ・リストに対抗出来る唯一のピアニストと評されている。当時のパリではタールベルク派とリスト派に分かれて、ちょっとした勢力争いがあったらしい。
もちろん。ピアノのための作品も数多く残している。自らのテクニックを効率的に披露することに主眼が置かれたヴィルトゥオーゾ特有の作品群だ。
両手の親指で旋律を歌わせ、残った指でその周辺に華麗なパッセージを配する奏法を編み出したとされている。いわゆる「3本の腕」奏法だ。ブラームスの作品のいくつかにもそうした例が見られる。
1847年11月27日だから、ブラームスは、あるヴァイオリニストの演奏会に出演した。そこで演奏したのがタールベルクの作品「ベッリーニの歌劇ノルマのモチーフによる大幻想曲と変奏曲」だった。14歳の少年としては意欲的な選曲だ。この1週間後の演奏会でもタールベルクの作品が取り上げられているから、ピアノの腕前に相当な自信があったと解さざるを得ない。







最近のコメント