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2005年5月30日 (月)

めばえ

ブラームスの音楽に親しむ中から、ブラームス特有の記譜上の癖には早くから気付いていた。他の作曲家よりも数段繊細で複雑そうだ。当時全盛を誇ったという標題音楽に背を向け、絶対音楽の最後の砦に否応無く祭り上げられたという。そうだろうか?彼の繊細な音楽用語の遣いっぷりはそれ自体標題性に溢れてはいまいか?世の中にけっして少なくないブラームス関連の論評の中にあれこれあげられているブラームスの特質は、必ず楽譜の中に痕跡が存在するに違いない。とゆうようなことを学生時代からおぼろげに感じていた。旋律の流れ、ポリリズム、ポリフォニー、和声の流れ、楽器の用法など多くは天才のひらめきであり、統計の手法を拒否するカリスマ性に浸かっている中、音楽用語だけは、ブラームスがあちらから近づいてきてくれているような気がしていた。全てリストアップしたら何か解るかもしれない。

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