mp銀座
ダイナミクス記号「mp」の現れ方は、少々興味深い。作品番号1のピアノソナタ第一番の第三楽章に出現はするのだが、あとはプッツリ。ホルントリオに少々現れるだけだ。ピアノ三重奏曲第一番に存在するにはするのだが、1890年の改訂版にしか現れない。
その後第一交響曲になってようやく現れることをキッカケに堰を切ったように用いられる。第二交響曲からヴァイオリン協奏曲を経てピアノ協奏曲第二番に至るあたりに濃密に分布する現象を「mp銀座」と呼んでいる。
ブラームス楽語ウオッチャーにとっては、目の離せない用語である。ブログであんまり書いちまうと面白くないのでこの辺でやめておくが、「mp」項目では思い入れの部分も含めて筆が進んだと告白せねばならない。
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