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2005年6月12日 (日)

配布と販売

300部の小部数とはいえ、いや小部数だからこそ、虎の子の本をどう取り扱うかが気になるところである。

刊行後、お世話になった人に差し上げることにしている。これは、その人に音楽の知識があるないとは関係がない。音楽に興味がない人も含まれる。出版にこぎつけた御礼の意味をこめてお渡しせねばならない方々であり、ざっと7名程度である。義理を欠いてはいけません。

その次は、音楽仲間たちである。中学時代からの音楽三昧の結果、音楽仲間はけっして少なくないが、彼ら全員が配布の対象ではない。ブラームスに相応の興味がある人に限られる。本の感想を是非聞かせて欲しいと思う人たちである。昔の音楽仲間であるからといって必ずしもブラームス好きとは限らない。内容が内容だけに「もらってもありがた迷惑」というパターンならないよう相手を厳選せねばならない。この条件ですぐに思いつくのが約10名である。「自費出版したので差し上げます」といえば大抵の人は「ありがとうございます」と言ってくれるだろう。大人の対応として当たり前だ。しかし内心「もらっても興味ないのにな」と思っているひとだっているに違いない。そういう人に差し上げるよりは、お金出してでも買ってくれる人に1冊でも多く回したいのだ。このへんの匙加減が難しい。

最後は、宣伝用。出版社が主催するネット書店に提供する分、国会図書館を含む数箇所の献本先。その他本の販売促進のための提供である。まあこれも10冊といったところだ。3つのパターンの合計27冊。これに自分の分をいれて、まあ約30冊が無償配布である。あとから是非差し上げたいという人が現れるかもしれないので10冊くらいは余裕を持っておいたほうがいいかもしれない。

理論的には残り260冊が販売にまわる。いやいや販売を前提とした在庫になる。売れやせんのだ。一般の書店に置くことは考えていない。というよりこちらが考えたとしても相手が嫌がるだろう。交渉の時間が無駄というものだ。在庫本の置き場所は確保した。たたみ一枚分のスペースで十分だろう。

本当は見ず知らずの他人様で、お金を出して買ってくれる人と、ブラームスの話題で盛り上がりたいのだ。顔が見てみたいというのが本音だ。執筆中からあまりのオタクさ細かさに自分でも半ばあきれていた。だからこのノリに賛同してお金出してまで買ってくれる人が、そうそういるとも思えないのである。それだけに買ってくれる人は大切にしたい。10年で完売出来たら嬉しい。それだって毎月2冊だ。これはなかなかのハードルである。幸い「お勧めCD」系の内容ではないので10年たっても古くはならない。まあ、会社風にいえば、「毎月2冊の販売目標」である。

完売しても当然経済的には大赤字である。出版そのものの費用に、パソコン購入の費用、楽譜購入の費用、参考文献購入の費用までカウントして価格設定したらお話にならない単価になってしまう。執筆に費やした私自身の手間賃もカウントしたらさらに悲惨である。経済学や数学の話ではだめなのだ。商売ではなく道楽と割り切ることが前提である。赤字という意味では全部売れようと売れ残ろうと一緒だ。かかった費用の回収なんぞはなから頭にない。売れたらその分子供と旅行もできてラッキーだというだけだ。お気楽な販売目標である。

今日は午後から、数少ない理解者のところに情報提供をしに出かける予定だ。

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