中二階効果
「molto p」の機能を「p」と「pp」間にもう一段階のダイナミクスを設定する機能と仮定し、この機能を「中二階効果」と呼んだ。
ダイナミクス記号を「p系」と「f系」に分けた場合、ブラームスは「p系」側に手厚い用語遣いをしている。ダイナミクスの「弱い側」により繊細な書き分けを施している。比較的普通に見られる「molto p」に対して「molto f」はほとんど存在しない点、このことを象徴している。
こうした特性から元来「molto p」は同一楽曲中に「p」と「pp」共存していたのだが、後期には「p」または「pp」が欠落した楽曲での用例が目立ってくる。・・・これ以上は秘密です。
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