子供たち
長男長女次女の順に授かった3人の子供たちだ。パパの夢を実現するために、幼い頃からヴァイオリンを習わされている娘2人と、何とかチェロを習わせたいパパの企てに応じない息子1人の三人が、あとがき中に一回と、本文中におのおの1箇所ずつ言及されている。今上から中2小6小4になった。妻が他界したときは3歳1歳0歳だった。あれから9年父親である私に本を書くような時間的ゆとりが生まれたことが、子供たちの成長を物語っている。
我が家の四重奏団でチェロ担当予定の長男は、ゲームと野球とサッカーが好きで勉強が嫌いな普通の中学生だ。毎晩ヴァイオリンの練習を強要される妹たちを尻目に、チェロには、かけらも意欲を見せない。背丈だけは180cmのパパにあと10センチに迫っているが、心優しい兄貴である。
我が屋の四重奏団ではコンサートマスター予定の長女は、ママのいない我が家では、ママ代わりの仕切り屋。将来音をはずした管楽器奏者をジロリとにらむよくいるタイプのコンマスになりゃせんかと心配。勝気、几帳面、わがままな反面、独特の確固たる価値観に根ざした道徳感がある。学校で優等生の反面我が家で大威張りだ。性格そのままにカッチリ感のあるメリハリのついた演奏が特徴。10月のヴァイオリン発表会ではヴィヴァルディのイ短調協奏曲に挑戦する。バラード苦手の彼女にはピッタリだ。
我が家の四重奏団の第二ヴァイオリンは次女。おおらかのんびりを絵に描いたような性格だ。何に付け発想やアイデアが他人と同じことを嫌う。姉には尻に敷かれっぱなしだが、姉への絶対服従が貫かれる。同じ楽器を弾かせても姉と一味違う音を出す。特にG線の音色は独特で、将来ヴィオラ転向も予見させる。父、祖母、姉、兄からの愛情を一身に受けたとぼけキャラは楽団のスパイスとして不可欠。10月の発表会ではリーディングの協奏曲に挑戦する。はじめての協奏曲に意欲を見せる。最近6度のエチュードが好きと言い始めて将来のブラームス好きの片鱗かとパパを熱狂させる。
本文末尾のあとがきで言及される子供たちの紹介でした。
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