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2005年6月24日 (金)

伴奏の芸術

「伴奏の芸術-ドイツリートの魅力」という本がある。歌曲伴奏の泰斗ヘルムート・ドイチュさんの著作を、奥様の鮫島有美子さんが邦訳したものである。大袈裟に言えば、この本私の著作の生みの親的な存在である。

私が「ブラームス専用の音楽用語辞典」の構想を暖めていたころ、この本に出会った。その頃、(正確には今もなのだが)私は自分自身の構想に自信が持てずに知人に相談を持ちかけていた。何人かの知人の意見が否定的で力を落としていた頃、手に取ったのが「伴奏の芸術」である。

さすがに歌曲関連の書物だけあってシューベルトは別格の扱いとなっているが、我がブラームスにも相応の敬意が払われている。演奏の準備を語る中で、まずは正確な譜読みの必要性を説き、作曲家ごとの癖を知ることの意義が述べられている。28ページの末尾にブラームスが扱われ、「ブラームスのダイナミクス指示は並外れて変化に富み、それを全部書き出してリストにするのも、恐らく価値があるのではと思われる」と記されている。ここを読んだことで、執筆を決意することが出来たと申し上げても良いくらいである。

この本には他にも一流演奏家の目の付け所を見せ付けてくれる記述に溢れている。

彼ほどの一流の演奏家が断言していることが、どれだけ励みになったか知れない。ブラームスやドイチュさんを信じることにした。ブラームスが楽譜上の細かい言葉尻を軽視していなかったという私の仮説が裏付けられた思いがした。執筆をはじめて程なく、この仮説は確信に変わった。彼ブラームスは間違いなく意図して書き分けているとしか説明がつかない事例が、相次いで見つかった。そして一流演奏家もまたそれを必死で読み取ろうと努力するものだということがわかった。

私の本、なんとかしてドイチュさんご夫妻に手渡して、お礼が言いたいと思っている。

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