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2005年7月13日 (水)

発想記号の名詞機能

「adagio」には、「ゆっくりと」という速度規定機能が備わっている他に、「ゆっくりとした楽曲」を表す名詞機能も備わっている。ブラームスが友人たちのと手紙のやりとりで緩徐楽章を「adagio」と呼んでいるケースが記録されている。この機能は「andante」にも認めることができる。「緩徐楽章を書いた」という代わりに「adagioを書いた」や「andanteを書いた」という言い回しをするケースは少なくない。

他の発想記号ではこうした名詞機能がみられるだろうか?あまり見られないような気がしている。ブラームス自身もあまり使っていないのではないだろうか?スケルツォやトリオとは言うが、仮にスケルツォが「allegro」の発想記号を持っていたとしてもそのスケルツォのことを「allegro」とは呼ばないと思う。

何の根拠もなく、ただの直感なのだが、私は「allegro」に「ソナタ形式の第一楽章」を指す名詞機能が生じていた可能性を考えている。ブラームス本人も無意識だったかもしれないが、「ソナタの第一楽章主部にはallegroと書かねば」みたいな暗黙の自己基準が存在していた可能性があったのではなかろうか?現実的な適正テンポが数学的に理想的な「allegro」と一致するかはともかくソナタ形式の楽曲にはとりあえず「allegro」みたいなノリである。他にも「第一楽章にallegrettoを持ってこない」「両端楽章にアンダンテを持ってこない」のような自己基準はあり得ないだろうか?

これ以上はかけません。

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