crescendoの一里塚
長いcrescendoの途中に目安代わりに置かれるダイナミクスのこと。
たとえば、10小節かけてpからfに駆け上がる途中の6小節目に置かれるmfなどがこれにあたる。mfにおいてはこの用法がかなり一般的だが、mpはちっとも乱発されていない。mpはもっと大切にされている。
このほか代表的なものに「piu f」がある。fとffの間に置かれるケースが最も多く、かつ自然である。pとf中間に置かれるケースや、pとpの中間に置かれるケースまで存在するので油断が出来ない。ところが「piu p」が「diminuendoの一里塚」になっているかというと、とんでもないところが、ブラームスの魅力である。mfとmpが裏返しの意味になっていないのと同じである。
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