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2005年7月 9日 (土)

主旋律マーカー

7同じ瞬間に鳴る複数の声部のうち、バランス的な見地からより聴こえて欲しい声部に付与される目印。状況に応じていろいろな用語があてられる。

代表的な用語は「espressivo」だ。たとえば「p」と「p espressivo」が同時に存在する場合、「p espressivo」が付与された声部が主旋律を担当している場合が多い。その瞬間の聴こえて欲しい度は「p」<「p espressivo」になっている。ダイナミクスの「p」よりでは「無印<dolce<espressivo」の順で「聴こえて欲しい度」が高いと推測される。気をつけておきたいのは、「聴こえて欲しい度」が高いことが、いつも主旋律とイコールではないという点だ。その点には十分注意を払うという条件付で「主旋律マーカー」という用語を設定した。

ダイナミクスの「f」よりになると様相が一変する。「espressivo」と「f」の相性は「p」ほど良くはないし、「dolce」に至っては「f」との共存はニュースになる。この間隙をついて「f」側の主旋律マーカーとして台頭するのが「marcato」である。「marcato」にはまた別の機能が付着することも多く、それ相応の注意は必要ながら「marcato」の重要な機能の一つに「f側における主旋律マーカー」を想定したい。

試験勉強をするとき、教科書や参考書の大事な箇所にマーカーペンで印をつけた記憶は誰にでもあると思う。大事なところを後から見つけやすいように付箋を挟むこともあると思う。「主旋律マーカー」とはそんな感覚に似ている。

このあたり、私の著作では入念に言及している。これ以上はブログでは書けません。

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