ブラームシスト
今夜もまた、仲間に「ブラームスの辞書」を手渡した。
彼女は(今度も女性である)ピアニストにして、掛け値なしのブラームス好きだ。予想通り2時間半があっという間に過ぎた。通し番号の好みを尋ねたら、迷った挙句に作品60を選んだ。今日ビールを潤滑油にかわされた会話は何にも代え難い。単なるブラームス好きであるに留まらず、ノリが私と一緒なのだ。「ブラームスの辞書」をビール片手に読み合わせちゃった感覚に近い。私が受けを狙った場所で、キッチリと反応してくれる。こうゆう人が世の中に10000人いて、その3%がお金を出して買ってくれるといいのだが、どう見てもそれは楽観が過ぎよう。
「ブラームスの辞書」の楽しみ方を彼女が示してくれた。まずお好みのブラームスの作品の特定の場所の「音楽用語」を辞書風に引いてみるということだそうだ。家にある楽譜をそうゆう目で見る機会が少ないので、新鮮な発見に繋がる。いきなり最初からベットリ読破するのは、さすがに辛いとのことだ。
彼女に最初から最後までう~んと褒めてもらった。是非口コミで話したい人が何人かいるとのことで、名刺を余分に差し上げた。かなりの乗せ上手だ。刊行のあかつきには、一冊進呈すると決めていた相手とはいえ、想定を上回る反応だったが、時間がいかんせん足りない。近いうちの再会を約して、帰路についた。
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