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2005年7月 7日 (木)

納本日決定

夕立を心配しながら、いそいそと立ち戻った我が家に吉報が届いていた。

石川書房からのメールを開くと、11日月曜日に指定の場所に納品可能とある。あまりにあっけなく吉報がもたらされたので、しばし呆然とした。嬉しい七夕のプレゼントである。あいにく月曜日は大阪への出張が入っている。納本だけならば私が立ち会う必要はないので、11日月曜日を納本日とすることが決まった。一生忘れられない日になるだろう。納本場所の倉庫に連絡を入れ、間違いなく受領できるか確認をした。幸い偶然にも12日午前に、納本場所となる倉庫に用事が入っていた。少し早く出て感激の対面としゃれ込もう。

なんだか凄く嬉しい。家を建てたとき、車を買ったとき、楽器を買ったときのどれとも違う不思議な高揚感だ。唯一似ているのは、子供が生まれるのを待つ時の感じだ。関係者全員で長男の誕生を待っていた病院の廊下みたいな気持ちだ。それも母の気持ちではなく、子供の誕生を待つ父の気持ちに近いのだと思う。まだ、実際に納本もされておらず、実物を拝んだわけでもないのに、この嬉しさは一体なんだろう。このまま、4日後に実物と対面したら、どんな喜び方をわたしがすることになるのか、自分で見当もつかない。なんだか底の知れない喜びである。まだ、油断をするなと言い聞かせねばならないのだろうか?

最終原稿の手渡しから23日目。今までに体験したことが無かった新しい世界の予感がする。

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