協奏曲風指定
ソリストを際立たせるための、スコアリング上の手法。
ソロの声部を際立たせるために、周囲のパートのダイナミクスを抑制するための指定がその代表である。自分自身が優れたピアニストであったブラームスは、勝手知ったるピアノを独奏曲とするピアノ協奏曲でよりもヨアヒムに助言を仰ぎまくったヴァイオリン協奏曲で、より多彩な「協奏曲風指定」が見られる。小節冒頭の「fp」もその一例である。
またソリストが声楽家の場合は、あまり配慮をした形跡がない。人間の声はフルオーケストラの中でも大抵は埋没を免れるとブラームスが感じていた証拠である。
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コメント
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<しばっぺ様
いらっしゃいませ。
ご紹介ありがとうございます。
何だかワクワクしますが、見るのが怖い気もします。
投稿: アルトのパパ | 2007年1月24日 (水) 05時58分
初めまして。
サイト、興味深く拝見しています。
自分は自筆譜を閲覧できるサイトをリンク集としてまとめているのですが、ブラームスのヴァイオリンコンチェルトがワシントンの国会図書館のサイトで閲覧することが出来ます。
http://classicrec.samplitude.info/autograph.html
Webで公開したのは昨年10月からで、自分は随分前に桐朋音大の図書館で見たのですが、筆記用具の色を変えて何度も修正がされていてかなり興味深かったです。
他にもクラリネット三重奏の自筆譜を公開しているサイトもあります。是非ご覧ください。
投稿: しばっぺ | 2007年1月23日 (火) 21時10分