ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 動体視力 | トップページ | crescendoの一里塚 »

2005年7月22日 (金)

出版社の都合

楽譜間の異同のこと。

ブラームスの同じ曲でも出版社により、楽譜上に微妙な違いがある点をさして「出版社の都合」と呼んでいる。原本がどうなっていたかが大変怪しい中ではあるが、大抵ヘンレ版が一番寡黙で、国内版が一言多い。おまけに一言多い国内版の指定が、生涯で唯一だったりする笑えないケースが後を絶たない。国内版の序文にそれを明記する言葉は無く、ブラームスの意思に最も近いのはどれか判りにくくなっている。

同じ曲でも演奏家により演奏に違いが生じる点については、侃々諤々の議論が交わされているのに、同じ曲の楽譜間の違いについては大した議論が無いのは不思議である。楽譜の違いは、明白かつ決定的なのに比べて、実際にはテンポくらいしかわからない演奏の違いについて果てしない議論が繰り返されるのは壮観である。

実際の話、作曲家の自筆譜は、かなり読みにくい。出版にあたっての出版社の苦労は、並大抵ではなかろう。その読みにくさに起因する間違いは、微笑ましくさえあるが、単なる解釈の押し付けは、それが高名な演奏家のものであってもお断りである。

« 動体視力 | トップページ | crescendoの一里塚 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 出版社の都合:

« 動体視力 | トップページ | crescendoの一里塚 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年3月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ