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2005年7月 9日 (土)

写譜の楽しみ

本文で譜例をどう扱うかは、執筆の過程における大きな課題の一つだったことは、以前にも書いた。予算とのかねあいもさることながら、私の直感で入れるべき譜例を全て採用していたら、本のページ数が今の倍以上にはなっていたはずだ。音楽書の読みやすさという観点に立てば、適切な切り口の譜例は必須である。どちらかといえば豊富な譜例というのはセールストークになりうる。しかしながら今回の私の本では173箇所にとどまっている。見出し数は約1170なので15%くらいだ。予算のためとはいえ少ない。つくづく貧乏は嫌だ。

実は、私、写譜が大好きなのだ。中学校の音楽の時間、何か忘れ物をすると罰で教科書を写譜する宿題が出た。あのころは嫌でたまらなかったが、今は大好きだ。大学2年になったころ、大好きなブラームスの旋律をいくつも写譜した。大好きなあの曲で、いつも背筋に冷たいものが走ることになるあの場所の楽譜はどうなっているのだろう?という疑問の答えにたどり着きたい一心からである。微妙な位置にある臨時記号一個、絶妙なシンコペーション、魔術のような重音奏法、スラーのかかり方等々が寒気の原因であることを写譜から学んだことも多い。

譜例173箇所、パソコンソフトの助けを借りたとはいえ、それはそれは楽しい作業だった。「自分で譜例を作って切り貼りしたら安くなりますよ」という石川書房さんの言葉に飛びついたのは当然の成り行きだった。好きなことをしようとするとお金がかかるというのが、趣味というものであり、資本主義というものなのに、大好きな写譜をすることでコストを下げられるなんて夢のようだ。打ち合わせの席上石川書房さんは、全ては著者の作業になりますがと気の毒そうに説明してくれたが、こちとら全然苦にならないのである。むしろ大好きなブラームスの作品を173個の譜例に絞るのが苦痛だった。切られた箇所の泣き声が聴こえた。

私の著作を読む人は、そんな譜例の無念を思いやって欲しい。是非とも楽譜を傍らにおいて読んで欲しい。私の主張の指し示すところを楽譜の上で確かめて欲しい。たとえそれが、本書の間違いを暴く結果につながるとしても本望である。

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