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2005年8月 3日 (水)

cantabile考

一般に「cantabile」は「カンタービレ」と読まれ一般に歌うようにと訳されている。ベートーヴェンの作品には緩徐楽章に頻発するし、チャイコフスキーにも有名な曲がある。

ひるがえって、ブラームス作品においては「カンタービレ」はほぼ姿を見せないといっていい。同じく歌うようにと訳される「cantando」には若干の用例が存在するが、それとてわずかである。

1938年に発見されブラームスの作品とされるイ長調のピアノ三重奏曲がある。マッコークルは無視を決め込んでいるが、古来真贋論争があるという。これを贋物とする立場の論拠に「Cantabile」が持ち出されているらしい。本件のイ長調のトリオに「cantabile」という表記がしばしば現れることが本作品をブラームスの真作ではないと推定する根拠に用いられている。「イ長調ピアノトリオが作曲されたとされる創作の初期にcantabileが使用されていない」「ゆえにこれは偽作である」という論法である。

この論法には2つ落とし穴があると思われる。

①「cantabile」の用例が少ないのは何も創作の初期に限ったことではない。生涯を通じてレアである。

②用例がレアであることを贋作と断ずる根拠にしてしまうと、初期のピアノソナタは皆贋作ということになりかねない。初期の作品、特にピアノ系には、中後期では用いられなくなる表記が珍しくない。レアな表記が使用されることを真作である証拠とまで断ずるつもりは無いが、贋作の証拠にもなりにくいと思われる。

で、そのわずかな「cantable」が、どこで用いられているかお気づきでしょうか?

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