ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« 思いがけない贈り物 | トップページ | 献本行脚② »

2005年8月 8日 (月)

marcatoの記憶

今から35年前になる。私とて10歳の小学5年生だった。そりゃそうである。今でこそレッキとしたオヤジだが、いきなりオヤジで生まれてきたわけではない。

音楽の授業時間というより、校内合唱際のような催しがあり、クラスで合唱練習をしていた。曲目だって忘れていない。「線路は続くよどこまでも」である。この曲一番の歌い出しは、題名と同じく「線路は続くよどこまでも」になっている。元々乗り気のしない悪ガキの集まりだったため、なかなか様にならない。普段はふざけ散らしているくせに歌となると今にも死にそうなカスミシモしか出せないのだ。

確か西村という女の先生がそんな我々に、この場所の最初の「せ」の歌い方だけで、曲の全てが決まってしまうと言って、あきらめずに練習をした。このとき「ここはマルカートなのよ」と再三口にしていたことが、今でも記憶に残っている。「p」や「f」「allegro」「adagio」以外の曲想用語とのはじめての出会いだった。このときの合唱の出来は、もう忘れてしまったが、「marcato」との出会いと先生の口ぶりについては、妙に鮮明に記憶している。

「ブラームスの辞書」の中で膨大な量の「屁理屈」を展開する私の、音楽用語体験の原点である。ブラームスにおいて「marcato」は混合事例を含めて約450箇所で用いられる。概ね「leggiero」の対立概念と思われる。ベースライン強調機能を負わされていることが多いが、「f」側の「主旋律マーカー」としても機能する。

« 思いがけない贈り物 | トップページ | 献本行脚② »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: marcatoの記憶:

« 思いがけない贈り物 | トップページ | 献本行脚② »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ