ハ短調のスケルツォ
それは希代のヴァイオリニスト、ヨゼフ・ヨアヒムを待つ間に分担して作曲された作品である。ブラームスが担当したのがスケルツォで世に言う「FAEソナタ」である。このときの楽章で現在でも演奏されるのはブラームスが担当した部分だけとなってしまった。
この曲、「ハ短調」「スケルツォ」「8分の6拍子」である。ブラームス本人がこのときどれほど意識していたかは、別としてこの「ハ短調」「スケルツォ」「8分の6拍子」の組み合わせは、生涯にわたって脈々と受け継がれてゆく。
①FAEソナタ
②ピアノ五重奏曲
③ピアノ四重奏曲第三番
④ピアノ三重奏曲第二番
ハ短調のスケルツォは、いつでも8分の6拍子なのだ。五重奏曲、四重奏曲、三重奏曲、二重奏曲で各一回ずつになっているのも不思議である。しかも全てピアノ入りである
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