分水嶺
ブラームスの作品群を創作時期順に並べて、俯瞰した場合、用語使用面で大きな転換期となった作品をいくつか拾い上げることが出来る。それらを「分水嶺」と呼んでいる。
①op32以降。歌曲における分水嶺を形成している。ここを境に歌のパートへの指図が極端に少なくなっている。
②op76以降。ピアノ独奏曲における分水嶺。「初期ピアノ作品症候群」は完全に姿を消す。器楽曲での伊独併記が唯一用いられる。「sotto voce」「mezza voce」の出現もここいら。
③op68以降。「mp」の頻出。「pesante」の出現。
④op46まで。「accellerando」の消滅。
⑤1890年。「op8の改訂」「f ma dolce」登場。
代表的な例を列挙した。まだ他にもあるけど、ブログではここまで。
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