ブラームス神社

  • 道中安全祈願

おみくじ

  • テンプレート改訂しました

独逸日記

  • ドイツ鉄道博物館のおみやげ
    2012年3月28日から4月4日まで、次女の高校オケのドイツ公演を長男と追いかけた珍道中の記録。厳選写真で振り返る。

ビアライゼ

  • Schlenkerla
    自分で買い求めて賞味したビールの写真。ドイツとオーストリアの製品だけを厳選して掲載する。

カテゴリー

« のだめの中のブラームス② | トップページ | piuの掟 »

2005年8月31日 (水)

献本行脚⑤

献本先の本命の一つに献本を決行した。

「千葉大学管弦楽団」である。西千葉キャンパスの奥深くに鎮座する部室を訪ねた。西千葉の駅から10分の道のりを噛み締めるように歩いた。「ブラームスの辞書」の成り立ちを考えるとき、千葉大学管弦楽団への献本は必須事項である。

部室。昔のままだった。雑然とした様子も昔のままだった。この冬が98回目の定期演奏会だという。私の最後の演奏会は50回だったことを思うと時の流れを深く感じざるを得ない。第50回定期演奏会でマーラーに挑んだ頃、今の4年生でさえ大半は生まれてはいないのだ。古びたロッカー、床の敷物、楽器のにおい、この部室でヴィオラを勧められたのだ。新入団員名簿の番号は21番だった。4年の時にみんなで手作りした指揮台は昔のままだった。当時重くて不評だったが、裏を返せば丈夫だったということなのだろう。あのころのままという物品がいくつも散乱している。

「ブラームスの辞書」opus144に名刺を添えて置いてきた。いつかブラームスを演奏するときに役立ててもらいたい。

一人感慨にふけったが、忘れてはならないことがある。学生オケはやっぱり現役のものだ。4年でメンバーが入れ替わる学生オケは10年もたってしまったら別のオケと思わねばならない。OBが思っているほど学生は楽団の歴史を背負ってはいない。歴史が大切なのはOBOGであり、学生は次の演奏会の曲目、次のコンパ、それに目の前の恋ほどには歴史を重視してはいないのだ。それでいい。

それでもやはり我が子同然の著書を一冊捧げたくなるほど、このオケが与えてくれたものは圧倒的に大きい。千葉大学管弦楽団への献本は、この度の自費出版の総仕上げと位置づけ得るものだ。現役の学生諸君が「ブラームスの辞書」を受け入れるかどうかとは、話が別である。

「母なる千葉大学管弦楽団」である。

« のだめの中のブラームス② | トップページ | piuの掟 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 献本行脚⑤:

« のだめの中のブラームス② | トップページ | piuの掟 »

フォト

ブラームスの辞書写真集

  • Img_0012
    はじめての自費出版作品「ブラームスの辞書」の姿を公開します。 カバーも表紙もブラウン基調にしました。 A5判、上製本、400ページの厚みをご覧ください。
2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ