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2005年8月22日 (月)

メトロノームのこと

ベートーヴェンの時代に発明されたというテンポを特定する道具。古今を通じて作曲家や演奏家にはあまり信用されていない。

ブラームスだってそんなに信用していたわけではない。時々MM値を記入している例もあるが、概ね信用していないそうだ。ピアノ三重奏曲第三番をブラームスとヨアヒム交じりでの演奏を、クララ・シューマンの高弟が記録した文書が残っている。彼女が記録した場所のメトロノームテンポを後年ヨアヒムが「やはりあれで正しい」と追認している場面がある。何度やってもあのテンポになったと懐古している。が、その場所の楽譜にはメトロノーム値などかかれてはいない。

ブラームスがある「allegro」の曲を10回演奏して10回ともキッカリ同じ「四分音符=120」になったとしても、楽譜に「四分音符=120」と書いてはいないという事実は重い。ブラームスは「四分音符=120」のつもりで弾いたわけではないのだ。曲想に照らして本能のままに弾いたらたまたま「四分音符=120」になっただけである。

メトロノームは便利だ。楽器の練習には欠かせないことは認めるが、発想記号のものさしではありえないと断言したい。

考えても見て欲しい。ダイナミクスを音量数値で表現したりはしないではないか。「f=100デシベル」「p=20デシベル」「mf=60デシベル」「pp=10デシベル」などとやりはしない。これがどんだけ不合理であるかは、みんなわかっているのに、なんでテンポだけはメトロノーム値で表したいのだろう。

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