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2005年10月 3日 (月)

合わせてなんぼ

ブラームスの作品の演奏にあたっては、事前の練習が不可欠である。どんなに練習しても無理目な場所があることは否定しない。しかし、仲間内の私的なアンサンブルであってもそこそこ楽しもうと思ったら、予習は避けて通れない。初見で一発勝負などもってのほかである。少なくとも譜読みの段階は終えて、指使いなど自分なりに決めておきたいところだ。スコア片手に2、3度CDを聴いておくくらいの心がけが大事だ。ブラームス好きたるもの、このあたりを億劫がってはならない。

当然、孤独な個人練習をせねばならない。やばいところほど時間をかけて、メトロノームで繰り返しである。口で言うほど楽じゃないのが、個人練習だ。キチンと時間を決めて、目標を決めて、粛々と実行せねばならない。特に私が担当するヴィオラは曲者だ。一人で練習していても、チンプンカンプンの場合が多い。ヴィオラソナタを別にすれば、ヴィオラの個人練習なんて、CDを聞いておけばおくほど、何のこっちゃらである。後打ち、シンコペーション、アルペジオ、三連符、ヘミオラ、重音などなど出来事には満ち溢れているが、達成感は味わいにくい。

しかし、仲間が集まってのアンサンブルに突入した途端、個人練習のモヤモヤは利息付で汚名挽回される。個人練習でモヤモヤだっとところが、他のパートとの絡みにおいて、まさにその場のキーポイントであることが次々と判明するのだ。かゆいところに手が届くような対旋律だったり、周囲の状況を一変させる臨時記号だったり、チェロの下にもぐりこむベースラインだったり。「してやったり感」に満ちた至福を味わうことになる。オケの曲の場合、個人練習やパート練習で、さして重要でもないと流したところが、まさに聞かせ場だったりすることも少なくない。

思えば私のささやかなヴィオラ体験は、こうした嬉しいドンデン返しの連続だった。いつもいつも旋律を担当するわけではないことが、逆にそうしたアンテナを高めてきたと思っている。あらゆる楽器の中で、こうした嬉しい驚きをもっとも多く体験できるのがヴィオラだと思っている。

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コメント

オひさしびりです、今日久々にアクセスしたのはYahhoとGoogleで「ブラームスの辞典:で検索するとどちらも「トップ」で私のHPにたどり着いたからです。

こんなブラ初心者もいいところなのに

お時間のあるときためしてみてください、

<PIYO様

お久しぶりです。元気にしてましたか?

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