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2005年10月 5日 (水)

伝・仁徳天皇陵

昨日、あるニュースが目に付いた。大阪府堺市にある仁徳天皇陵古墳を世界遺産登録する取り組みが始まったらしい。全長486m。高さではエジプトのクフ王のピラミッドには劣るものの墓地の占有面積としては世界最大。ちなみに土砂の体積だと羽曳野市の応神天皇陵が世界一だ。いずれにしろ世界遺産登録心から応援したい。その際登録名称はどうするのだろう?「仁徳天皇陵」にするのだろうか?

歴代天皇の陵墓は現在宮内庁が管轄している。宮内庁が歴代天皇陵墓と現実に存在する古墳を紐つけして一つ一つ指定している。ただし、実際の被葬者がこの指定と一致しているというわけでもない。この紐つけはなかなか難儀である。動かぬ証拠でも発掘されればよいのだが、大抵はそうもいかないのが実態だ。宮内庁は、日本書紀、古事記や、地域の伝承、地名学の成果を考慮して指定しているのだが、学会の定説と一致していないケースも散見される。

話題の仁徳天皇陵も「本当に仁徳天皇その人が埋葬されているか」は確定はされていないのである。だから名詞としてあの古墳を指す場合には「伝・仁徳天皇陵」という具合に「伝」を添えるべきなのだ。この「伝」には「昔から仁徳天皇陵と言い伝えられている」あるいは「仁徳天皇の陵墓であると宮内庁が指定した」というニュアンスを含み「誰が埋葬されているは未特定」を裏で雄弁に主張していることとなる。世界遺産の登録の際、この「伝」を入れるのか抜くのかおおいに興味を持っている。伝抜きで登録した後になって、どこか別の場所から「仁徳天皇の墓誌」のような決定的証拠が発掘されたら、どうなるのだろう?

実のところ、大学入試でも「伝」抜きで正解扱いだろう。観光ガイド、マスコミの扱い、地元の看板においても「伝」ヌキは珍しくないだろう。「伝の欠落には目くじらを立てない」という暗黙の了解が業界に存在するようだ。だからあの陵墓には、本当に仁徳天皇その人が葬られていると誤解している人も少なくない。

そういえばCDのジャケットでも「伝・カラヤン指揮」や「伝・クライバー指揮」という表示を見かけたことは無い。その点古墳と同じく鷹揚なのだろう。「それを言っちゃあおしめえよ」の世界なのかもしれない。それにしてもレコード会社における音源と実演奏家の紐つけ管理はいったいどうなっているのだろう。古来カラヤン指揮と言い習わされてきただけの「カラヤン指揮」の演奏はないのだろうか?ホントにカラヤンの指揮した演奏が収録されているか、誰がどう保証してくれるのだろう?ひょっとしてこれは、信仰の自由に属することかもしれない。そういえば「CD批評」という名の信仰書が膨大な数出回っている。

「誰の墓かはわからないけど、古墳だということはわかる」という状態って、「誰の指揮かはわからないけど、ブラームスの第一交響曲だということはわかる」に似ているような気がする。私は古墳の研究を極めたいと思っている。

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