国内版
さて、昨日午後上海から乗車した列車が間もなく九江に到着する時間である。今夜は九江に宿泊の予定だが、大都市ではないのでどんなホテルだかわからない。また九江を発つ列車が明日午前2時半頃の発車なので、安眠は無理だ。
本題に行きます。
日本国内の出版社から出版された楽譜の総称。「ブラームスの辞書」の中では外国の出版社の場合、実名を記しているが日本国内の出版社の場合には実名を記していない。
「国内版」の特色はおよそ以下の通り。
①海外版に比べて価格が安い。
②海外版に比べて用語使用面で「一言多い」「雄弁」であるケースが目立つ。国内版に表示ある場所でも海外版では何も表示がないか、シンプルな用語になっていることが大変多い。ブラームスが生涯に一度使った用語かと思い、小踊りしながら海外版やマッコークルを見ると、そんな表示の痕跡もなかったりすることが多く、落胆させられる。特に初期ピアノ作品においてはあられもない大袈裟な用語遣いが見て取れる。ブラームス本人にもそうした傾向があるので、大変紛らわしい。
③海外版との表記の違いにまったく言及していない。
④海外版がオリジナルに近かったのではないかという状況証拠は摑めるが、確信をもてないため、「ブラームスの辞書」では論評を控えている。
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