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2005年10月26日 (水)

「e」の話

「e」イタリア語。英語では「and」に相当する意味。日本文法風に言えば「順接の接続詞」である。AeBと言えば「AそしてB」といいうニュアンスでなんら疑問はない。

一方順接に対する逆接は「ma」だ。AmaBは「AしかしB」の意味が「AくれぐれもB」という意味のどちらかになっていること既に何回か述べたとおりだ。

「ma」のように「逆接」なり「強調」なりの積極的機能を有する単語は、取り扱いも比較的容易である。「AB」と「AmaB」の違いについておおよその想定がすぐに出来る。難しいのはむしろ「e」である。たとえば「p dolce」はブラームスの中では300箇所を越える用例があり、一大勢力を形成しているが、「p e dolce」となると途端にレアアイテムとなる。全く存在しなければよいのだが、一例でも存在してしまうと「p dolce」との比較は避け得ない。「e」が挟まるのと挟まらないのとでは、どちらが「dolce」の度合いが深いのか、疑問は尽きない。

「ブラームスの辞書」では「e」の挟まる挟まらないを全て分類列挙しているが、実態の傾向をつかむには至っていない。挟まる挟まらないが、ともに同じくらい存在するケースは希であり、どちらかに偏ること、「e」を使う用例は比較的初期に多い程度がおぼろげながら浮かび上がっているに過ぎない。

ブラームスが使い分けていたということは確実と思われるが、校訂者の癖が反映しているケースも、ある程度想定せねばなるまい。

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