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2005年10月30日 (日)

ヴァイオリン発表会

本日娘らのヴァイオリン発表会があった。

二人とも日ごろの練習の成果を発揮してくれた。ピアノとヴァイオリン合同で、先生方の演奏を含めて24人が演奏を披露した。ヴァイオリンはそのうちの8組で、ほぼ若い順に出演する。

13時開演だが、11集合でリハーサルがある。写真撮影はリハーサルでのみ許可される。

肝心な本番。リーディングのコンチェルトの妹はなんだか固くなっている。表情が固い。練習やリハーサルでは、絶対に間違えたことの無い場所で、暗譜が飛んだ。度胸を決めて先の場所で復活したが、驚いたのは本人だろう。ケロリと復活して先を弾くには度胸がいると思われる。ピアノ伴奏の先生の機転もあって、大惨事だけは免れた。危ないと思ってたくさん練習したところは、得てして大丈夫なものだ。

妹の後2人おいて出番の姉は、おそらく過去最高だと思われる出来。リハーサルで走ったところも、落ち着いてクリアだ。堂々たる弾きっぷりだった。16分音符の連続する難所もケロリと弾いている。今回の評価は「度胸がある」の一点で高得点だ。パパが大学生活で見てきたいわゆる「弾ける女の子」の弾き方になっている。胸の張り、腕の伸び、首の角度のなど、見た感じでは萎縮したところがない。本人いわく「全くあがらない」ですと。ヴィヴァルディの協奏曲イ短調という選曲も彼女の性格にマッチしていたと思われる。「スロウなテンポのバラードはむかつく」という性格だ。メリハリつけてサクサク弾ける曲が大好きなのだ。途中三度現れる「dolce」が聞かせどころなのだが、キッチり表情を変えていたのが、想定外の収穫だ。

先生の模範演奏は姉妹の手による「二つのヴァイオリンのための協奏曲」Dmoll。無論バッハだ。第三楽章だったけれど、この曲の第一楽章を娘らに弾かせたい。最終のゴールはブラームスにしても、一足飛びは難しい。次なる目標はバッハだ。

ああ、今日の発表会でも誰もブラームスを弾く子はいなかった。これで三度目の発表会なのだが、子供らはともかく先生方の模範演奏でもブラームスはいっこうに取り上げられない。先生に質問すると「ブラームスは格段に難しいから」という。我が家の娘らにいつかはソナタを弾かせたい。「雨の歌」あたり・・・・。ヴィヴァルディのイ短調をやっとという段階でおこがましいが、夢見るのはただである。

いつもの発表会にはなかったエポックがもう一つあった。姉の弾いた楽器、実は亡き妻の形見である。9年前に亡くなったとき、ポツリと残ったヴァイオリンをいつか娘らにと思ったことが、ある種のエネルギーだったことは否定出来ない。本当にこの楽器が娘によって弾かれたのは、ある意味大きな区切りと言ってよい。姉の本番の演奏が過去最高だったことは、何かの因果であるとも思えてきた。

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