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2005年11月29日 (火)

創作のスタッフ

ブラームスの作品が生み出されてゆく過程は、あまり透明とは言い難い。膨大な量のスケッチを残したベートーヴェンとは大きく様相が異なる。それゆえブラームスと親交があった友人たちの証言が貴重である。

ブラームスは、自身が優れたピアニストだったことは周知の事実だが、彼の周囲には優れた演奏家が取り巻いていた。テクニック面はいうに及ばず、感性においても時代の泰斗であった演奏家との親交は枚挙に暇が無い。ピアノは言わずもがなの御大クララ・シューマンだ。ロベルト・シューマンの妻にして当代最高のピアニスト。ブラームスは新作の草稿を送り彼女の批評を受けてから発表することが常だった。いくつかの作品の破棄を相談したことさえ記録に残っている。ヴァイオリンもまた言わずもがな。これまた当代最高のヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒムその人だ。演奏家としてはもちろん、作曲家、教育者としても優秀であった。ヴァイオリン協奏曲の初演時の独奏者だ。ブラームスの協奏曲に熱狂する一方で、シューマンの協奏曲は終生演奏しなかったらしい。

そのほかにも歌手シュトックハウゼン、評論家ハンスリック、指揮者ビュウロウ、クラリネットのミュールフェルトなどキラ星のごとくだ。さらに凄いのは、音楽的素養の高いアマチュアもブラームスを豊かな大気のように厚く覆っていた。外科医ビルロートが代表格だ。

インスピレーションはもちろんブラームスの天性によるものだが、周囲の優秀なスタッフに恵まれたことも才能のうちなのではないかと思えて来る。

実はこれからが今日の本論。ささやかな本論。実はブログ「ブラームスの辞書」にも暖かい支持者が何名か存在する。定期的にコメントを書き込んでくださる人たち。ブックマークをしてじっと読みながら、時々メールで励ましてくれる人たち。そうした反応は、ブログを継続するモチベーションの一つになっている。その中の一人で、今opus49を所有している女性は、アマチュアピアニストとしての実演奏の観点から「ブラームスの辞書」についての感想を伝えてくれる。いつも真っ先の反応がありがたくモニターとしても頼ってしまっている。明日、ブログ「ブラームスの辞書」開設半年を迎えるにあたり、彼女のアイデアを全面的に採用した記事を掲載して、日ごろのご好意に応えたいと思う。

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