初受注
今までも売れるには売れていた。既に「ブラームスの辞書」5冊が代金と引き換えに私の手元を離れていた。昨日6冊目の入金があり本日発送の手配を終えた。明日には届くはずである。6冊目なのに何故「初受注」なのか?今までの5冊は「ブラームスの辞書」を出版する前から私の知人だった人が、「おめでとう」の意味もこめてお金を払って買ってくれたものだ。この6冊目は違う。全くの他人様がこのブログを見て是非にと購入を申し込んでくれたものだ。
個人情報保護の観点から詳細は申し上げられないが、アマチュアのヴィオラ弾きが、現在演奏会にむけ準備中のブラームスのヴァイオリン協奏曲演奏の参考にと買い求めてくれたのだ。「ヴァイオリン協奏曲に挑戦中のアマチュアのヴィオラ弾き」というところが、初受注の相手としては考えうる最高のパターンである。「ブラームスの辞書」は何よりもブラームスを愛する演奏家の「座右の書」となることを想定して書かれたものだからだ。しかも、あろうことかヴィオラ弾きというおまけまでついている。そして「ヴァイオリン協奏曲」は本文中再三言及されている曲でもある。
彼女は(そう初の購入者は女性なのだ)ブログ「ブラームスの辞書」の内容とわずかな写真から購入を決断してくれた。そして本の内容もさることながら、物としての本にも相当の造詣がある中で、わずかな写真から「ブラームスの辞書」の装丁を賞賛してくれたのだ。
自費出版を決意した時点で、書店に陳列することは諦めた。だが、今、書店に置かなかった幸運が身に沁みている。もし書店においていたら、いつのまにか名前も知らぬ誰かに買われていたに違いない。初受注は、誰がいつかさえ特定できなかったはずだ。
明日、彼女のところに「ブラームスの辞書」が届くはずだ。どんな反応であれこの嬉しさが減じることはない。お買い上げ、まことにありがとうございます。
ブログに書かずにはいられない。
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おめでとうございます♪
一番望ましい方からのご注文、
本当に良かったですね。
「ブラームスの辞書」もきっと喜んでいることでしょう。
投稿: ひふみ | 2005年11月 2日 (水) 22時50分