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2005年11月22日 (火)

のだめの中のブラームス⑰

途切れそうで途切れぬのだめネタである。本日はあっと驚く第9巻ネタです。

76ページをご覧頂きたい。正月。卒業を控えた千秋が、不精髭うっすらのいでたちで、佐久間と会合である。間近に控えた学生最後の演奏会について抱負を語る場面である。

自信の程は見せるし、卒業後の進路も見えてきているというのに何やら浮かない表情で始まる79ページ目だ。二つ目のコマで千秋は佐久間にこう切り出す。「どうしてこんなによくしてくれるんですか?」「期待してくれるのは嬉しいんですけど」である。どうやら千秋には、不安があるようだ。順調すぎる道のりが怖いのかもしれない。人の好意が素直に信じられないということもあろう。だから佐久間にその不安をぶつけている。

その79ページ中段横長のコマの右端から「ブラームスにコッセルやヨーゼフがいたように」「歴史に名を残す音楽家には、才能だけじゃなく人との大事な出会いがあるものさ」「ボクもそういう人間の一人になりたいんだよ」と佐久間が答えている。「ハハハ何てね」の照れ隠しも見られる。

コッセルはブラームス最初のピアノ教師オットー・フリードリヒ・コッセルだ。ハンブルグのピアノ教師で最初にブラームスの才能に気付いた人物。彼はブラームスの才能をさらに高みへの押し上げるために、ブラームスを自らの師でもあるエドワルド・マルクセンに紹介している。

ヨーゼフとは、誰だ。これはおそらく当時最大のヴァイオリニストの一人ヨーゼフ・ヨアヒムを指すと思われる。日本では一般にヨアヒムと呼ばれているので、佐久間がヨーゼフと言っているのは、不思議といえば不思議だ。ヨーゼフ・ヘルメスベルガー、、ヨーゼフ・フェルスター、ヨーゼフ・ドレクスラー、ヨーゼフ・ズルツァー、ヨーゼフ・ゲンスバッハーという具合にヨーゼフの付く交友関係は多いが、本文の主旨「人との大切な出会い」という観点から考えればヨーゼフ・ヨアヒムで間違いはない。佐久間が「ヨアヒム」と言わなかったことが謎である。

ブラームスの創作人生の中での交友関係を見た場合、「大切な出会い」というキーワードから見てこの二人が代表人物かというと疑問なしとしない。ヨアヒムはともかくコッセルを入れるならこちらにもと思われる人たちも少なくない。シューマン夫妻、エドワルド・マルクセンがその筆頭格だろう。

しかしながら千秋の疑問「何故こんなによくしてくれるのですか」に対する答えとしては合格だと推測出来る。千秋はコッセルとヨーゼフという人物とブラームスの関係を知っていたはずだ。ブラームス第一交響曲の研究の際、「Briefwechsels」(往復書簡集)まで手元に置いていたくらいだから、ブラームスの簡単な伝記的事項は当然頭に入っていると推定できる。79ページ最後のコマ左端に座る千秋は笑っている。

めくった80ページは1月3日。「R☆Sオケ」の公演当日の描写に飛んでしまうのだ。だから佐久間のこの答えで千秋が納得したという余韻になっている。

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