糸引き四連4分音符
これは完全に私の造語。四つの4分音符が連続し、しかもそれらがスラーで繋がっている音形で始まる旋律のこと。どちらかというとゆっくり目のテンポを取っている。早い話、おいしい旋律が多いので、私はこれを「糸引き四連4分音符」と命名した。4分音符ではないが、連続する同じ音価の音符4個という擬似型もある。
- バラードop10-2冒頭
- ピアノ四重奏曲第一番op25第一楽章冒頭
- ピアノ四重奏曲第ニ番op26第二楽章冒頭
- 弦楽六重奏曲第二番op36第三楽章冒頭
- アルトラプソディop53 116小節目
- ピアノ四重奏曲第三番op60第三楽章冒頭
- クラリネット三重奏曲op114第一楽章冒頭
4分音符に捉われない擬似型としては下記の用例を考えている。
- 弦楽四重奏曲第二番op51-2第一楽章冒頭
- ヴァイオリン協奏曲op77第二楽章冒頭
少し定義からははずれるけれどもチェロソナタ第二番op99第二楽章冒頭のピチカートも入れてあげたい気がしている。またピアノ四重奏曲第二番の第三楽章冒頭も怪しい気がしている。
用例はどれも「トロトロのブラームス節」が聞けるところである。譜例を示せないのが大変残念である。著書「ブラームスの辞書」ではこのことには全く触れていないが、今日は特別に取り上げた。演奏や鑑賞には全く役に立たないが、ブログ「ブラームスの辞書」ならではのネチっこい話題である。
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