ブログ本
電車男のブレークを持ち出すまでもなく、ブログが出版に結びつく例は多い。いわゆる「ブログ本」だ。先にブログがブレークして、あまりの勢いに押される形で本が出るというケースだろう。賛否好悪分かれるようだが、売れているのだけは事実らしい。ブログがブレークするのは内容が面白いからなのだろう。それを忠実に書物に転写できれば、ある程度の反応は期待出来よう。昨今不況にあえぐ出版業界が関心を示すのも無理は無い。賛否好悪など議論は後回しで良いのだ。売れれば。
「ブログ本」は「ブログ先行・本追随」である。その逆つまり「本先行・ブログ追随」はどうなっているのだろう。既存の書物への批判感想などがブログ上に現れることは、よくある。ブレークした本であればブログ上で発信される情報やコメントも膨大な量になるのだろう。かく申す私もブログ上でさんざん「のだめ」を話題にしてきた。
出版とブログは元々相性が良いのだと思う。
さて我がブログは自費出版本「ブラームスの辞書」の宣伝補完を目的として立ち上げた経緯がある。タイトルは本もブログもどちらも「ブラームスの辞書」になっていて、出版前の立ち上げであるから時間的には「ブログ先行・本追随」なのだが、本の出版はブログのブレークが引き金になっていない。出版を間近に控えた著作「ブラームスの辞書」のためという主旨からすると「本先行・ブログ追随」に近い。本に盛り込み損なった事項を補遺的に扱ったり、執筆の裏話を披露したりである。執筆出版に目鼻がついた段階でブログを開設し、「ブラームスの辞書」の軌跡をトレースする意図であった。
先ほどの言い方に従って強いて分類すれば「本・ブログパラレル型」である。どちらが先にブレークするのか、あるいはどちらもブレークしないのか興味は尽きない。
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