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2005年12月24日 (土)

重唱の数え方

ブラームスには四重唱曲が作品番号でいうと4つ存在する。31、64、92、112である。これらは皆「Quartette」と標記されている。「ソプラノ、アルト、テノール、バスとピアノのための」ということになっている。

二重唱曲も4つ存在する。作品番号でいうと28、61、66である。これらは「Duette」という標記がされている。28は「アルトとバリトンとピアノのため」、61と66は「ソプラノとアルトとピアノのため」となっている。75は事実上いろいろな組み合わせの二重唱の集合体なのだが、「Duette」という標題がついておらず「バラードとロマンス」になっている。

これらの標題は天下のマッコークル様のブラームス作品目録にも記されているので、権威あるものなのだが、ここに素朴な疑問がある。

「Quartette」と記された四重唱は「ソプラノ、アルト、テノール、バスとピアノのための」なのに、何故「Quintette」になっていないのだろう。同様に「Duette」と書かれた二重唱は「Trio」になっていないのは、不思議である。器楽の場合はキッチリと整合している。ピアノ四重奏曲といえばヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノである。二重奏は「Duette」とされずに「楽器名+ソナタ」となっているが、三重奏以上ではピアノをのけものにしてカウントする例はない。むしろ「ピアノ三重奏曲」「ピアノ四重奏曲」「ピアノ五重奏曲」という具合に中心的な位置づけである。二重奏だって正式名称は「ピアノとヴァイオリンのための」という具合にピアノ主体が暗示されている。

器楽の集まりにあっては大主役のピアノも声楽の中に入ると脇役だということなのだろうか?独唱曲では、ピアノパートに重要な意味を持たせたシューベルトの正当な後継者たるブラームスだというのに、重唱における標題上のピアノ除外はやっぱり気にかかる。

この話はおそらくブラームスに限った現象ではないのだと思う。重唱の世界の慣習と言われてしまえば、それ以上は追及のしようがない。不思議である。

今夜はサンタにならねばならぬ。

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