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2006年1月 1日 (日)

「p espressivo」

今から127年前1879年1月1日、ブラームスのヴァイオリン協奏曲がライプチヒで初演された。ブラームス指揮ライプチヒゲヴァントハウス管弦楽団、ヴァイオリン独奏ヨーゼフ・ヨアヒムというメンバーだ。正月にこの曲の初演に立ち会った聴衆が羨ましい。本を書いてしまうほど好きなブラームスなのだが、これまでに最も数多く聴いた作品の有力候補がこのヴァイオリン協奏曲であることを告白したい。残念ながら正確な統計が無いので「多分」がついてしまうのだが・・・・。

全曲これ「名所」だらけの逸品なのだが、敢えて一箇所だけに絞るならば、ここという場所の話をする。スコアをお持ちの方はご覧願いたい。

第一楽章の136小節目だ。独奏ヴァイオリンの登場から数えて46小節。指ならしも終えた独奏ヴァイオリンが第一主題を初めて奏するところと申し上げれば察しはつくだろう。ここ独奏ヴァイオリンのダイナミクスはシンプルに「p」だ。ファゴットとホルンは「pp」にとどまっている。C線上でDの音を引き伸ばすチェロには独奏ヴァイオリンと同じ「p」が奮発されている。

しかしだ。あろうことかヴィオラのアルペジオには「p espressivo」と記されている。

「espressivo」が「主旋律マーカー」であることは「ブラームスの辞書」の最も重要な提案の一つだ。一方の「p」は、ブラームスで最高頻度を誇るホームグラウンドなのだ。この両者の融合した「p espressivo」は生涯に約300箇所ばら撒かれた宝石なのだ。そして問題のヴァイオリン協奏曲中には、たったの一度しか現れない。つまり今話題のヴィオラのアルペジオに現れるだけなのだ。

ヴィオラ弾きよ心せよ。独奏ヴァイオリンをさしおいてこのアルペジオに「p espressivo」が奉られていることの重み、それが一人ヴィオラに託されていることの重みを噛み締めよ。

あけましておめでとうございます。ずっと前から1月1日はこの話題と心に決めていた。

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