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2006年1月31日 (火)

シューベルトのレントラー

ブラームスはハンブルグに生まれ後にウイーンに定住した。生粋のウイーンっ子ではない。ウイーンといえばワルツなのだが、単なる4分の3拍子ではない独特の間合いがあり、その感覚はよそ者にはなかなか身に付かないといわれている。ヨハン・シュトラウスやシューベルトのような生粋のウイーンっ子ならば、教えられなくても身に付いているワルツの極意を、よそ者たるブラームスはどのようにして会得したのだろうか?

「ブラームスのワルツ」で名高いイ長調のワルツを含む16のワルツを当時の大批評家ハンスリックに献呈し、「あのブラームスが」と驚かれている。

ワルツはレントラーを起源として、都会風ウイーン風に洗練されたものだという。シューベルトやベートーヴェンが「ドイツ舞曲」を盛んに作曲していたが、これらは大抵レントラーだったらしい。ブラームスはウイーンのワルツの感覚を会得するためにワルツの源流に相当するレントラーを研究したことは間違いない。シューベルトの作品366に「ピアノ独奏のための17のドイツ舞曲」がある。これは実質17のレントラー集で、このうちの1番から16番までをブラームスがピアノ四手用に編曲している。16という曲数がブラームス自身の作品39の16曲と一致している。各曲の調性の連なりも近親調の範囲を動いている中、一度だけ11番から12番の間が遠隔調になっている。ブラームスのop39でも12番から13番の間で一度だけ遠隔調になっていることと奇妙に一致している。「起承転結」の「転」に相当するあたりに、一度だけ遠隔調を挿入しているかのようである。「後半15分のメンバーチェンジ」のような感じとも思われる。

またシューベルトの作品814「4手用ピアノのための4つのドイツ舞曲」も全て独奏ピアノ用に編曲している。独奏用と四手用の変換の肝を研究した痕跡と言えなくも無い。この編曲が発表されたのは1869年。ワルツop39の発表に遅れること4年だ。時期がとても近い。実際に書かれた順番の後先は断じ難いが、関連があると見るほうが自然だろう。

ブラームスがとても熱心なシューベルト賛美者だったことは、少し詳しい伝記には皆書いてある。ブラームスがワルツop39を作曲するにあたり、生粋のウイーンっ子であるシューベルトのレントラーを研究したことは確実と思われる。無論、これらも「私家版ブラームス全集」には取り込まれる予定である。

今日1月31日は、たしかシューベルトの誕生日だった。

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