カイザーの教則本
本日は、娘らのヴァイオリンのレッスンだった。本年の初レッスンである。
嬉しいことが一つあった。年末の大掃除をしていて亡き妻の残した楽譜の束の中からヴァイオリン教則本「カイザー」全三巻が見つかったのだ。昨年最後のレッスンの時に先生から、「次回までにカイザーを用意してください」と言い渡されていたのだ。本日先生にお見せしたところ十分に使えるとのことだった。早速今日カイザーの中から課題が出た。例によって娘たちは無残なくらいクールな反応だが、私にはとても素敵な発見だった。実はヴィオラをいきなり始めた私も、5度下げたヴィオラ版のお世話になった。なんだかカイザーには単なる教則本らしからぬふくよかな味があるように思えてならない。
「改めて買わずに済んだ」以上の意味があるのだ。恐らく進むに連れて妻の書き込みのあるページにも出くわすだろう。もはや娘らの反応になど期待はしないが、種は確実に蒔かれると信じたい。
お断りするまでもないが、今日の話もまたブラームスには何の関係もない。
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