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2006年1月 6日 (金)

三度下降の記憶

「どこかで見たような」気持ちになることがたまにある。「既視体験-デジャヴー」と呼ばれている。医学的には大脳の記憶を司る部位の異常興奮と位置づけられているらしい。私にもつい最近そういう経験をした。

ブラームスのワルツop39を聴いていたときだ。BGM代わりに流してパソコンをいじっている最中、ふと耳に付いた旋律が何ともいえない懐かしい気持ちにさせてくれたのだ。思わず手を止めた。流れていたのは9番ニ短調のワルツ。一番カッコに入る手前の17小節目のアウフタクトからの3小節間だ。居ても立ってもいられずに楽譜を見ながら聴きなおした。懐かしい気持ちの原因は間もなく見当がついた。

「D↓H↓G↓E↑C↓A↓F↓D」という三度下降と六度上昇という音程で出来た旋律なのだ。しかも「アウフタクト→小節の頭」というパターンで2つの四分音符がスラーで結ばれている。小節の中央つまり二拍目は常に休符だ。伴奏の声部はその二拍目に和音を挿し挟んでいる。一番ピアノの左手が一拍遅れで旋律を追いかけている。

譜例を示すことが出来なくて残念だが、この部分はっきり言って第四交響曲第一楽章の冒頭「H↓G↓E↑C↓A↓Fis↓Dis↑H」と瓜二つだ。六度上昇を織り交ぜながら三度下降を7回繰り返して最初の音に戻っている。弱拍に挟み込まれる和音、一拍遅れで旋律を模倣するカノンに至るまで瓜二つだ。第四交響曲はこの後「E-G-H-D-Fis-A」という具合に三度上昇に転じるが、こちらのワルツは「H↓Gis」「A↓Fis」「G↓E」「F↓D」という具合にあくまでも三度下降の連鎖で押し通す。

世の中に第四交響曲本は多いがあまり言及されていないので、新鮮な気持ちになれた。

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