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2006年2月13日 (月)

シャコンヌDmoll

ipodにブラームスの作品を一通り取り込んで一週間が過ぎた。いまや必需品となったipodで一番多く再生した曲は意外なことに「左手のためのシャコンヌDmoll」だ。何度再生したか等の履歴が保存されてしまうところもipodの凄いところなのだ。

並み居る管弦楽曲、室内楽曲を差し置いて6回再生で堂々の一位はブラームス本人の作品ではないが、内容はと見ると限りなく技ありに近い。演奏時間17分少々は、駅から自宅までの距離にほぼ匹敵するほか、ちょっとした移動時間に聴くにはピッタリの長さなのである。原曲はヴァイオリン音楽の聖書とも形容しうる超有名曲だ。J.S.バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」第二番ニ短調から「シャコンヌ」だ。原曲も大好きなのだが、それを大好きなブラームス様が、クララ・シューマンに捧げたというエピソードが濃ゆい。

原曲は学生時代からもう何度も聴いている。これまた大好きなシェリングのLPしかなかったので文字通り擦り切れる程という奴である。楽譜を見ながらため息をつかずにはいられなかった。「ヴァイオリン一本でこんなことが!」という驚きに尽きる。

クララ・シューマンが右手を脱臼したときに、見舞いとして編曲したというエピソードがこれまた胸を熱くさせてくれる。左手一本で弾くように編曲されているというところが、美しくもまた奥ゆかしい。バッハのオリジナル譜を見ながら、あるいは編曲譜を見ながら聴くと、この作品に真摯に向かい合ったブラームスの息遣いが聴こえてくるかのようである。

何が悲しくて、演奏に1000人必要な曲を書かねばならぬのか、何が言いたくて、演奏に一時間半かかる曲を書かねばならぬのか、この曲を聴くたびに考えさせられる。ヴァイオリン一本たかだか17分のこうした曲を書こうと思い立ち、それを実現させてしまうバッハ、右腕を負傷したクララを見舞うために、それをピアノ左手用に編曲することを思いつくブラームスに心から拍手を送りたい。テクニックには相当なものを要求しながら華麗とは対極にあるシンプル感がたまらない。

オリジナルの楽譜を眺めていたのでは、わからない旋律線がクッキリと縁取られて浮かび上がって聴こえる。この編曲を聴いて、原曲がますます好きになった。

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コメント

お返事いただきありがとうございます。
バッハのシャコンヌではなくブラームスが左手版に編曲したものついて知りたいのですが、やはりご存知ないでしょうか…。

石田さま

バッハの情報は、ブラームスよりさらに手薄です。ご期待にそうことはとてもとてもできませぬ。

こんにちは。
ブラームスのシャコンヌについて詳しく知りたく、論文や本など探しているのですが良さそうなものが見つからず困っています。何かおすすめの文献などありましたら教えていただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。

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