コーヒー終止
完全に私の造語である。ブラームス第四交響曲第二楽章の最後の3小節の進行のこと。
実は、ここの進行が大好きなのだ。「C→E→F→E」となっている。文字にすると味も素っ気もないのだが、この第二楽章の終わり方には、心の底から参っている。思わず名前を付けたくなるくらい好きなのだ。8分の6拍子が、実質4分の3拍子に聴こえるというヘミオラの中、16分音符で分散和音が上行する。上行の最後の16分音符4つ分のところで「F」をかすめて「E」に着地する味わいがたまらない。
何故「コーヒー」なのか?深い意味はない。「CFE」という進行の枠組みが、なんだか「COFFEE」を連想させるだけのことだ。
それにしても交響曲を含むソナタの緩徐楽章には「上行する分散和音」で終わっていることが多い。ほのかな香りの余韻を楽しむかのようである。
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