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2006年3月23日 (木)

ささやかな喜び

今日の話はブラームスには直接関係が無い。

本日夜は帰宅が遅くなる予定だったので、娘たちにはパパ抜きで練習をしておくように指示して家を出た。娘らは起き抜けで眠いせいもあって、「はいはい」みたいな無残な反応である。予定が変わって7時半に帰宅できた。玄関に入るとヴァイオリンの音がする。二階からだ。娘らがヴァイオリンの練習をしているのだ。帰宅した私には気付いていない様子で、ヴァイオリンの音は途切れなく続いている。忍び足で階段を上がり、そっと様子をうかがうことにした。

姉がカイザーの25番を弾いている。妹は姉のすぐ横に座って練習の様子を見ている。始めたばかりの課題曲なので音程が悪い。最近やっとまともにチューニングが出来るようになったばかりなので、E線が低い気がする。ここで口をはさんではおしまいなので、グッとこらえて様子を見た。ああこんな音程じゃだめだよ。私と練習するときは私がピアノを弾きながら(一本指でだ!!)音程を合わせるのだが、妹では役に立たない。いかんいかん。

でもつっかえつっかえ弾いている。同じところを繰り返している。難しいところが判るのか?ミにシャープなんぞが付くとてきめんに音程が決壊する。次の開放弦が来るまで回復しない。さすがに止まってやり直している。

普段生意気な長女だが、妙にしおらしい。ここで、部屋に割って入った。「ただいま」「なんだパパか。やっとかないとうるさいかなって思って」「音程わりィぞ」「だから練習してんでしょ」悪びれたところが無い。なんだ凄く嬉しかった。聴けたモンでは無かったが、自分が必要とされているようで嬉しかった。「また一緒に練習しような」という気に心からなった。

妹は、姉の練習中に遊んでいると姉に叱られるので仕方なく、横に座っていたらしい。私が帰宅しなければこのあと、姉が妹を指導してカイザーの1番を練習する予定だったそうだ。

私はこのドタバタの果てにブラームスがあると、信じて疑わない父である。

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