渋い編成ランキング
ブラームスの作品の中には、他の作曲家にはあまり見られない編成の楽曲が散見される。ブラームスならでは渋い編成を持った曲をランク付けしてみた。
- アルトラプソディーop53 アルト独唱と男声合唱と管弦楽のためのラプソディーをイの一番に挙げたい。アルト独唱を男声合唱が包み込むという風情だ。管弦楽もトロンボーン、トランペット、ティンパニは省かれている。弦楽器にも弱音器の装着を命じているなど特徴は少なくない。
- ホルンとハープと女声合唱のための4つの歌op17 2本のホルンとハープ、それに三部に分かれた女性合唱のための作品だ。ブラームスにとってのホルンはやはり別格のようだ。深い森の雰囲気をかもし出すかと思えば、宇宙の秩序をなぞっても見せるといった感じである。4番ハ短調のアンダンテが最近のお気に入りである。
- アルトとヴィオラとピアノのための2つの歌op91 アルト独唱とピアノのための歌であれば、ここまで大騒ぎはしない。伴奏にヴィオラが加わっていることで独特な響きが醸し出されている。無二の親友ヨアヒムの長男誕生を祝した2番が気に入っている。でありながらヴァイオリンの伴奏にしないところが味わい深い。
- 管弦楽のためのセレナーデ第二番イ長調op16 弦楽器からヴァイオリンが省かれている。学生のオケでは取り上げにくい編成だ。ここに素朴な疑問がある。この曲を演奏するときコンマスはヴィオラのトップ奏者が努めるのだろうか?
- ホルン三重奏曲変ホ長調op40 今やメジャーになり過ぎた。ホルンとヴァイオリンとピアノの三重奏だ。
よくよく見てみると、これらの編成でおいしい目を見るのはホルンがヴイオラのどちらかのような気がする。
本日はop53のアルトラプソディーにあやかって命名された長男の14回目の誕生日である。
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コメント
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いつも子供たちの成長を見守っていただきありがとうございます。
あれから14年デスよ。
投稿: アルトのパパ | 2006年3月16日 (木) 05時26分
ご長男のお誕生日おめでとうございます。
千葉で健全に育てば男の子はサッカーに夢中になるのが普通です。
とは言え、一日も早くブラームスに目覚めますよう、
遠くからお祈り申し上げます。
まずは何より健康第一!!
投稿: ひふみ | 2006年3月15日 (水) 21時11分